暴落検証し反転模索 週明け高値更新持ち越し時間稼ぎ (2016.07.04)
前週末続伸。日経平均5連騰。7月の反転を模索している。6月24日の暴落を検証し今後に備える場面。腫れ物に触る地合いだ。6月30日、英中銀総裁が「追加刺激策を打ち出す必要がある」と述べたほか、同日サンフランシスコ地区連銀エコノミストが5月の非農業部門雇用者数を3万8000人から実質15万人前後に修正。米国経済が失業率を一定に保つのに必要以上の雇用を生み出していると述べた。このため、英国FT指数が年初来高値圏に急伸。NYダウも6月23日終値1万8011ドルにあと81ドルの水準。更新を週明けに持ち越した。依然、英国のEU離脱が主因。日本の場合、回りまわって円高が予想されるうえ、1日発表された日銀短観(6月)で大企業のDIが3月プラス6から横ばい。3ヵ月後も横ばいといわれ動きようがない。物理的に、ヘッジファンドが大英帝国・EU崩壊を手掛かりに6月売り叩き、7月買い戻しが予想される場面。総踏みも考えられる。しかし、6月24日の暴落を見るとタチが悪い。英国議会がEU残留に戻し、離脱を取り下げても何ら解決しない。7、8月中銀の緊急スワップで時間稼ぎがせいぜい。1日述べたように、1920年代のNYダウと似ており、ゴールドマン・サックスの安値更新が世界株安の初動と受け止めた。■■■■(****)にしても、6月28日338円を底に7月1日373円の引け。10%戻したのに過ぎず信用残4000万株超の買い長。英国やEUのせいではない。北大の遠藤教授が「英国はEU離脱でのた打ち回る」と現地レポを伝えているが、市場にいわせると6月23日の国民投票から10日、10週、10ヵ月で正体が明らかになる。早ければ7月8日、遅くても8月末答えが出る見通し。このため、7、8月利食い・見切り千人力。今秋予想されるガス抜きに備えるところ。NY金先物が1400ドルを突破すると何かわかるはずだ。日銀の追加緩和がマイナス金利導入で限界を迎え、6月30日新生銀出身の政井貴子氏(51)が新しい審議委員に就任。マイナス金利反対派の2人が退任するのも何かの因縁。イエスマンばかりで追加緩和を決めても市場が黙っていない。■■■(****)が256円高値引け。1日の「シカゴ便り」で中村教授の免疫チェックポイント抗体の論文が手掛かり。週明け憶測を呼びそうだ。熊本大の福島教授グループと共同で高額医療品の使い分けを科学的に提示したもの。70~80%無効といわれ。20~30%有効を割り出すわけだ。■■■■■(****)を筆頭に低分子、がんワクチン、抗体すべて治験の見通しをつけた模様。具体化が近い。
7月1日の日経平均106円高。大引け1万5698円。TOPIX1254(+8)。東証一部の出来高17億3500万株、売買代金1兆7900億円。9月限が1万5670円(+1.03%)の引け。10年債利回り-0.260%(-0.025%)。上海総合が2932(+0.10%)で引けた。マザーズ指数の引け1027.88(+1.82%)。さらにマドを空けた。値上がり率ランキングによると、■■■■■■■(****)、■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■(****)、■■■■■■■(****)など関係分。捨てる神あれば拾う神あり。マザーズ指数が鍵を握っている。(了凡)