腫れ物に触る地合い 10月にかけて明らかになる正体 (2016.07.01)
マドを空けて続伸。日経平均一時215円高。引け伸び悩んだ。1ドル102円台後半の円高によるもので、大半買い戻しが一巡し安値引け。予想される7月の反転を先取りした。前日NYダウが6月24日から2日で870ドル下げ64%戻したように、日経平均も24日の下げ1286円に対し61.8%(1万5746円)戻し一服。英国のEU離脱を巡る過不足調整を織り込んだ。後日英国議会が残留を決めるとひっくり返る公算もあり、次期首相に代わる10月まで腫れ物に触る地合い。ヘッジファンドが大英帝国、EU崩壊を売り叩いただけに7月の反転が見ものだ。6月23日の国民投票から10日、10週、10ヵ月で次第に正体が明らかになる見通し。7、8月に大筋織り込むとみられ次の山を探っているところだ。受け売りだが、この下げタチが悪い。1920年代のNYダウと似ており、ゴールドマン・サックスの安値更新が世界株安の初動。10月以降、英国議会がEU残留に戻し、離脱を取り下げても収まらない。24日述べたように、何も解決しないためだ。はっきりしたのが、大幅安になった欧米と日本の大手金融株。ゼロ・マイナス金利長期化に伴う収益低下、ポンド急落によるデリバティブ事故も懸念材料。7、8月中銀の緊急スワップで持ち直しても、10月以降英国次第で打つ手なしだ。ギリシャのEU離脱問題から6年。同国の緊縮財政が限界を迎え、シリア難民問題が混乱に拍車をかけた。一方、マイナス金利導入2年のECBが景気回復及ばずデフレの様相。個別対応が困難という。そこへ、IMFの緊急融資に返済期限が迫り二進も三進もいかない。引っ張り過ぎたが、7、8月に利食い・見切り千人力。今秋予想されるガス抜きに備える場面。金先物1400ドル乗せも考えられる。しかし、米利上げ後退によるドル安と相殺され続かない。このため、6月24日暴落の翌日に前日の高値を更新したマザーズ指数、東証一部136銘柄を見直した。7、8月酷暑のゲリラ戦。神出鬼没の展開になりそうだ。折りから、米FDA (食品医薬局)が■■■■■■(****)の「★★★★★」を進行期膀胱がんの画期的治療薬に認定。さらに、国内外で需要が急増する見通し。中村祐輔教授の「シカゴ便り」でも日の丸がん治療(DNAシークエン技術)で持ち切り。■■■(****)も出番がやってくる。6月24日の220円が大底になりそうだ。
6月30日の日経平均9円高。大引け1万5575円。TOPIX1245(-1)。東証一部の出来高21億2900万株、売買代金2兆2600億円。9月限が1万5510円(-0.39%)の引け。10年債利回り-0.230%(+0.010%)。上海総合が2929(-0.07%)で引けた。マザーズ指数の引け1009.48(+2.42%)。1008を抜き有望な経過だ。値上がり率ランキングによると、■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)など関係分。諦めていない。6月めり込んだ分、7月に反動高が予想される。■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■(****)などマーク。意外高が見込まれる。アベノミクスは1年前に終わった。豪資源大手BHPビリトンのCEOが資源価格回復に10年かかるという。(了凡)