災い転じて福となす 再び「リーマン級」のリスク到来 (2016.06.27)
前週末暴落。日経平均一時1374円安。前日残留を先取りした英国の国民投票が裏目に出た。ポンドが対ドル10%超下落したほか、ドル/円の日中値幅7円、NY金先物70ドル超急騰など記録尽め。前引けから正午過ぎ離脱優勢が伝えられ、その後BBC報道で決定的。先物急落をきっかけにドル/円一時99円台となり、主力中心に換金売りが広がった。再び「リーマン級」リスクが到来したわけで、世界中のマーケットが軌道修正。週明けポジション調整に拍車がかかる見込みだ。24日、日経平均のボラティリティ指数43%(2月12日以来)、同先物正午過ぎ10分サーキットブレーカー(2013年5月以来)が動き全限月取引を中断。再開にこぎつけた。英国が分裂しスコットランド、北アイルランドも独立に意欲。英国が1973年EC加盟以来43年でEU離脱を決め、戦後70年平和をもたらしたEU現体制の矛盾をさらけ出した。グローバル化、民主化の限界といわれる。英国立経済社会研究所によると、2008年から13年にかけ実質賃金が8%低下。最低賃金も時給400円が数十万人。安い労働力による移民・難民問題が深刻になっていた。欧州や米国の現場も大同小異。26日、スペインの総選挙で左派連合が勝つと離脱シフトに弾み。底値模索も考えられる。日本の場合、欧米と一線を画し移民受け入れに慎重で、人手不足をAIやロボット、フィンテック、IoTなど専ら生産性向上で解決できる見通し。今回、英国がEU離脱に追い込まれ不可欠になった。この上、11月にかけて「トランプ大統領」をネタにFRBの利下げが伝えられ、ヘッジファンドの売り崩しが予想されるだけに27日の対応が肝腎。そこで、■■■■■(****)と■■■■(****)を打診買い。アップルやサムスンが局面打開に有機ELをスマホ採用に踏み切る見込み。混乱のさなか、災い転じて福となす手掛かり。7月の急反発に備えるものだ。再三述べた■■■(****)の220円台然り。黄金分割でも底値圏に相当する。さらに、■■■■■■(****)もNY金先物が戻り高値を更新し追い風。今秋大荒れに備える上で有効とみられる。6月まで天動説と思い込んでいたが、24日から地動説の走り。海外で予想のつかないことが次々起きる。参院選(7月10日投票)、都知事選(同31日投票)で誰が勝とうと世界に通用しない。24日、めいめい旧体制から抜け出し活路を見出すきっかけになった。来年、佳境入り。準備のための準備が必要である。
24日の日経平均1286円安。大引け1万4952円。TOPIX1204(-94)。東証一部の出来高36億2300万株、売買代金3兆3300億円。9月限が1万4950円引け(-7.54%)。10年債利回り-0.195%(-0.050%)。上海総合が2854(-1.30%)で引けた。マザーズ指数の引け890.67(-8.53%)。黄金分割で880、890が節目になる。値上がり率ランキングによると、■■■(****)と■■■■■(****)が関係分。全上場銘柄のうち126値上がりした。あとで効いてくる。■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■(****)など悪くない。日本は欧米の轍を踏まず立ち直る。正念場を迎えた。マザーズ指数先物上場が先行指標。週明け市場に胸を借り、災い転じて福となすところだ。(了凡)