ミニパニック収まらず 7月マザーズ指数先物上場が活路 (2016.06.14)
週明け全面安。日経平均、TOPIX安値引け。リスクオフに追い込まれた。前週末、空売り比率47.0%と過去最高。SQもあり2015年9月29日の43.4%を上回っていた。英国のEU離脱懸念とソロス(85)の大口弱気取引復帰が主因という。このほか、米国フロリダの銃乱射事件や中国・上海の空港爆発。さらに、新発10年債利回りが最低を更新(-0.165%)するなどミニパニック。収まりそうにない。金融政策の限界を物語るもので政策期待が後退。手詰まりに拍車がかかった。マザーズ指数の引け1115.04(-4.33%)。大幅安に違いないが、売買代金1860億円と勘案して後場持ちこたえた印象。7月19日、初の指数先物上場が活路になるはずだ。日本株の出遅れが目立つが、参院選(7月10日)と臨時国会(8月上旬)を踏まえ9月が急所。日ロ首脳会談、G20(中国・杭州)、アセアン首脳会議(ラオス)、国連総会、FOMC(20~21日)、日銀政策決定会合(同)、臨時国会召集(月末)など盛沢山。臨時国会で大型補正、TPP批准が焦点になる見通し。6月を踊り場に後半から夜明け前の状態。安全資産の魅力が一挙に高まると述べた。来年を先取りするもので、申酉(さるとり)騒ぐ。今年ネガティブに振れた分、来年ポジティブに跳ね返る見込み。乗り越えるほかない。後半、原油をはじめ国際商品の2番底が予想されるためだ。来年、原油66ドルを目安に半値戻し。悲観しても始まらない。英国EU離脱の有無、経済合理性により僅差で残留が圧倒的。中国のバブル崩壊も上海総合5166から2833まで1年で45.2%調整。5月に当局の特大元買い介入があり、同月末の外貨準備343兆円。まさか崩壊2年目でソロスの弱気取引が成功すると限らない。1992年に英中銀を打ち負かし1070億円稼いだ伝説の男。85にもなって中国相手に再びプレーヤーに加わった。彼は日本に対し、25年経済が回復せず赤字を積み上げただけ。実際のところ非常に危険。当局は円の下落を止めることができないと述べている。戦後70年、日本のほか欧米や中国、ロシアでも生産年齢人口減少に伴う経済の長期停滞が避けられない場面。入口で金融緩和、財投、景気テコ入れなど問題先送り。延命策に過ぎない。日本は23年の大調整をしのぎデフレギャップほぼ解消。2013年終盤から回復軌道に入った。若林栄四説によると、来年日本株に限って高い。しかし、都知事の往生際が悪く調整やむなし。すでに自公とも辞任を決定。リオ五輪(8月5~12日)前でまとまる見込みだ。メディアが連日生中継で視聴率を稼ぐ一方、莫迦ばかしくて見ていられない。
13日の日経平均582円安。1万6019円安値引け。TOPIX1284(-46)。東証一部の出来高18億7600万株、売買代金1兆8500億円。9月限が1万5970円(-3.39%)の引け。10年債利回り-0.165%(-0.010%)。上海総合が2833(-3.21%)で引けた。値上がり率ランキングによると、関係分で■■■(****)が値を保ったのみ。6月決算で配当取り。■■■(****)は285円引け。NHK11・15「今夜もチェック11」で手術不要?効果に期待。次世代がん治療薬開発が参考になる。21日の総会にシカゴから中村祐輔教授(63)が駆けつけ講演。進展もわかる。■■■■■■(****)の飛び台買いゾーン。根負けしないことだ。(了凡)