後半反動にも前向き 日本はコンドラチェフ波動底入れ (2016.06.03)
前場見送られ後場全面安。日経平均一時430円安。外資系のポジション調整とみられる。前日109円台から108円台に振れた円高が主因。プログラムが株安に跳ね返り玉つき衝突。往来が困難になった。OPEC総会、ECB理事会、米雇用統計発表などイベント尽め。消化できないためだ。5月26日以来31日まで消費増税再延期、大型補正、追加緩和など政策期待から日経平均5連騰。MSCI指数定期見直しのおまけつきで計734円上げた。6月1日、増税再延期を除き持ち越しとなり2日で672円安。差し引き62円残り気を取り直した。歴史をたどると、戦争がデフレ脱却の共通したパターン。昨年後半、今年前半瀬戸際までいき一進一退。思いとどまった。もはや借金出来ず、戦利品もないためだ。23日英国の国民投票をしのいだところで、7~9月G20(中国杭州)、10~12月米国大統領選が悩ましい。日本の場合、約70年前の終戦直後と同様コンドラチェフ長期波動の底入れに相当し、欧米や中国・ロシアとも一味違う。2015~16年大恐慌を通過し反転が見込まれる点で二味違う。企業経営、国民生活も苦境にあり、例外が政治家、公務員、大企業の正社員といわれる。受け売りだが、大企業の利益で国民生活を埋め合わせできずGDPマイナス。デフレギャップ10兆円という。しかし、今後原油や鉄鉱石など主要商品の2番底が予想され貿易黒字拡大。さらに金融緩和が続き、財政健全化をはじめ懸案解決に時間がかかる。以前述べたバブル再燃も考えられる。従って、春先から伝えられる暴落なし。日経平均の中間反騰1万8425円、マザーズ指数青天井を手掛かりにした。FRBが利下げをやむなくされたり、第3次大戦が始まると御破算。具体的にマイナス金利導入が転換点という。経済合理性によるもので、ゼロ金利が実質金利をもたらしたデフレから脱却。若手中心に雇用・賃金上昇が目立つようになった。これまで現預金を積み上げていた大企業も、実質金利の調整によって雇用や投資に資金を回す動きが見られる。このため、6月を踊り場に後半予想される反動にも前向きだ。気になるのが中国。人民元、株、債券も4~5月連続トリプル安。5月に大規模な株の空売りが1年ぶり5倍に急増。1分でS安(10%)になった謎の乱高下2回。先安感に取り憑かれている。前回2ヵ月後に下振れ、暴落に見舞われた経緯から、6~7月ターニングポイントになりそうだ。
2日の日経平均393円安。大引け1万6562円。TOPIX1331(-30)。東証一部の出来高20億7500万株、売買代金2兆円。6月限が1万6590円(-2.24%)の引け。10年債利回り-0.115%(+0.005%)。上海総合が2925(+0.40%)で引けた。マザーズ指数の引け1108.47(-1.72%)。7月に先物上場を控え二段上げが見込まれる。値上がり率ランキングによると、■■■■■■■(****)のほか■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■■■■(****)、■■■■■■(****)など値を保った。VWの排ガス不正を見破った■■■■■(****)が高値を更新。SMBC日興がレーティングを引き上げ、5900円が目安という。同慶の至りだ。■■■(****)は果報寝て待て。昨年6月にIRが2本出た。まだない方がいい。6~7月底力がわかる。2日、伊豆諸島海底から高濃度の金鉱床が発見された。(了凡)