その後安倍首相ペース 26日危機を懸念し財政出動促す (2016.05.27)
買い戻しで始まり小動き。後場伸び悩み小甘く引けた。前日から伊勢志摩サミット一色。政策期待にかかわらず何も出ないためだ。25日夜、仙台のG7財務相・中銀総裁会議に続く日米首脳会談。冒頭沖縄の女性遺棄事件に多くの時間がさかれ、その後安倍首相ペース。26日一歩踏み込み、27日首脳宣言を採択。終了後、米大統領広島訪問で幕の見込み。一口でいえば、各国の事情に見合う政策対応に落ち着き、リーマン危機を懸念し財政出動を促した。年明け原油安、中国株安、人民元安を受け2月のG20 (上海)で利害衝突。3月以降小康を取り戻しただけに拍子抜け。6月もちこたえても、7~9月か10~12月反動が予想される。原油が2月20ドル台から5月に50ドル目前まで戻し、鉄鉱石も昨年暮れ38ドルから4月70ドルを突破。ともに過去最高の在庫を抱えながら増産による投機相場。反動が避けられないためだ。サミットのほか拡大会合(東南アジアやアフリカ7か国、5国際機関)首脳も世界が長期減速途上にあることを知っている。原油や鉄鉱石など供給がだぶついたまま米景気が減速すると後半2番底。大幅な減損を計上した資源大手や商社も再び反動をかぶる。受け売りだが、日本の長期金利が12年債までマイナスになったのは、日銀による政策効果のほか実体経済の先細り。行き過ぎといわれるネガティブ金利に対しインフレ期待が後退。もはや2%を困難と見る市場の判断。しかし、6月1日通常国会の会期末に首相が消費増税や解散の有無、経済対策など発表するといわれ、5月の日経平均三角もち合い。中間反騰1万8425円が消えたわけでない。マザーズ指数青天井、JQ,東証一部の材料株などバリュー(割安)人気も根強い。虎穴に入らずんば虎児を得ず。6~7月、■■■(****)が化ける見込みだ。26日述べたように、6月3~7日「第52回米国臨床腫瘍学会」(シカゴ)。7月28~30日「第14回日本臨床腫瘍学会」(神戸)によるもの。米国で発表する■■■■(****)の評価次第で国内にも波及する。■■■■(****)がギリアドのC型肝炎治療薬「ソバルディ」を扱い前期連結最高益を計上したように、96~100%の患者が経口投与で12週間をめどに治癒という画期的な特効薬。日本はC型肝炎を3年で撲滅できるという。生活習慣病を既得権とする戦後の医療制度に革命が起きた。インターフェロンのように副作用がなく免疫療法が決め手だ。■■■■■■(****)も息を吹き返す。
26日の日経平均15円高。大引け1万6772円。TOPIX1342変わらず。東証一部の出来高17億6900万株、売買代金1兆8300億円。6月限が1万6790円(+0.12%)の引け。10年債利回り-0.110%(-0.010%)。上海総合が2822(+0.26%)で引けた。マザーズ指数の引け1088.10(-0.99%)。7月に先物上場を控え来月高値更新が見込まれる。値上がり率ランキングによると、■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)など関係分。■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■(****)、■■■■■(****)よし。26日気になったのがWADA(世界反ドーピング機関)の報告書。英国の大衆紙が東京の2020年夏季五輪招致に賄賂が使われ、フランス検察庁が捜査しているという。(了凡)