中間反騰が次の目安 政策限界に達し市場の決定に従う (2016.04.28)
見送られ続落。日経平均一時209円安。後場下げ渋った。手掛かり難によるものでFOMC、日銀政策決定会合待ち。ポジション調整に明け暮れた。26日、1~3月期決算を発表した米アップルが一時8%超急落。13年振り13%減収が響き■■■■■■(****)や■■■■■(****)など電子部品軒並み安。時価総額が世界最大だけに影響が大きい。GLOBEX(シカゴ24時間先物)が弱含みとなり、NY原油先物高でもちこたえた。米国の場合、リーマンショック後企業の生産性低下が顕著。直近3年雇用の伸び1.6%に対し0.5%といわれ、金融政策の限界を物語るもの。4月再利上げが6月に持ち越し9月も然り。間隙を縫って円安株高に振れ日経平均半値戻し。中間反騰1万8425円が次の目安と述べた。4月15日、サマーズ元財務長官(61)がマサチューセッツのケンブリッジでエコノミストの会合に出席。過去の景気サイクル変動に基くと、今後3年以内にリセッションに陥る確率が五分五分よりかなり高いという。雇用統計の改善と裏はらに一時派遣労働者数が頭打ち。景気足踏みを示唆している。20日、ソロス(85)がNYでアジア・ソサエティーに参加。中国の成長優先・与信拡大に対し、事実上ハードランニング不可避。2007~08年当時の米国に似ていると講演したのに通じる。22日、利食い見切り千人力。4~6月総踏みなら7~9月総投げと述べた通りだ。こわもての株高とつき合うため、冷静でないともたない。27日伝えられたのが、米大統領予備選で民主党の指名濃厚といわれるヒラリー(68)。5月に入ると彼女の側近(選挙対策本部長)がパナマ文書で摘発されるという。ロシアのプーチン大統領も側近がピンチ。保有するロシア大企業の株式をタックスヘイブンのダミー会社に移転するため、最大手スベルバンクを利用している模様。もう一つある。前日述べた中国の権力闘争。側近の王岐山が習近平の「毛沢東文化大革命シフト」に反旗を翻す一方、李克強も債務を増強剤に経済成長を断行する習に抵抗。対立が目立ってきた。パナマ文書で習一族の汚職情報が流れているだけに悩ましい。4~6月蓋をしても7~9月つかまりそうだ。前日述べた日銀のワンツーパンチ。NY通貨先物の対ドル円買い越し最高に一泡吹かすもの。熊本地震も気掛かりで、相場の上では短期決戦といえなくもない。たとえ政策が間違っていても、オカミをなめると断じて許さない。ばかにした投機筋を叩いてから異次元緩和のスキーム見直しが必要だ。結局、マザーズが独壇上。バイオを目玉にAI、IoT、フィンテックなど次世代バブル再燃。政策が限界に達し市場の決定に従うほかない。
27日の日経平均62円安。大引け1万7290円。TOPIX1384(-7)。東証一部の出来高20億株、売買代金2兆2600億円。6月限が100円高で寄り30円安の1万7270円引け。夜間取引で80円高になった。10年債利回り-0.060%(+0.045%)。上海総合が2953(-037%)で引けた。値上がり率ランキングによると、関係分で■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■(****)、■■■■(****)、■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)など。■■■■■■(****)が底堅い。28日、1万8425円に挑戦も考えられる。5月12日から6月16日にかけて癌関連の学会が楽しみだ。■■■■■(****)も気になる。(了凡)