2番底から持ち直す マザーズ指数3連騰青天井入り (2016.04.11)
前週末高い。日経平均一時278円高。2番底から持ち直した。107円台後半を境に円高一服。NY原油先物が時間外で上昇したのも手掛かり。麻生財務相が午前中の会見で「場合によっては必要な措置をとる」と急激な円高を牽制。前日同様、先物の買い戻しで一段高となり引け甘い。14~15日G20財務相・中銀総裁会議を控えているため、週明け戻りを試す場面とみられる。一方、マザーズ指数が3連騰。年初来高値を更新し売買代金2542億円と活況。2014年11月6日以来という。4日述べたように青天井入り。■■■■■■■(****)や■■■■■■■■(****)が先駆した矢先、殿(しんがり)につけた大御所■■■(****)やが本格化すると、大勢と一線を画した真逆の現象。毎日新聞が4月1日から「がん大国白書」をシリーズで伝え、特効新薬年3500万円(オプジーボ)を一例に免疫療法の飛躍的進化を力説。課題を提起しながら相場に刺激を与えた。従来の手術、抗がん剤、放射線療法によらず注射や経口によるもので、これまで執拗な既得権の抵抗を退けた。2012年から5年がかり逆三尊の底入れ。昨年11月の戻り高値409円を抜くと一本立ち。前回、進行したすい臓がんに「★★★102」(がんワクチン)で失敗したのに対し、今回MELKやTOPKなど阻害剤と抗体が有力な手掛かり。国内より海外の治験が進んでおり見切り発車も考えられる。それに、NY金先物が昨年12月底入れし、1~3月過去30年で最も大きな上昇と聞いてなるほどと思った。8日、■■■■■■■(****)の2番底も意味がありそうだ。受け売りだが、米大統領選(8年目)にNYダウ平均14%安のジンクスさえ比較的新鮮な材料。年明け下がると確率が上がるという。1937年と2008年、1.4%安に対し年間37%安。今年1.5%安で始まり興味深い。1937年が大恐慌から8年目。2016年もリーマンショックから8年目に相当するためだ。NYダウが4月で年初来陽線だけに後半ジンクスにはまりそうだ。大恐慌、リーマンショックも米国発であれほど世界に迷惑をかけながら無傷でいられるはずがない。当時と同様、回復に最低8年かかるとみられる。公開中の映画「マネー・ショート華麗な大逆転」によると、「2015年に当時と同じサブプライムローンが市場を取り巻いている」と結ぶラストシーン。たとえ成功しても苦悩が続くようだ。
8日の日経平均71円高。大引け1万5821円。TOPIX1287(+15)。東証一部の出来高25億株、売買代金2兆5700億円。オプションSQにしては拍子抜けだ。6月限が240円安で寄り100円高の1万5830円引け。10年債利回り-0.085%(-0.025%)。上海総合が2984(-0.78%)で引けた。「パナマ文書」が影響している。値上がり率ランキングによると、■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■■■(****)など関係分。■■■■■(****)、■■■(****)、■■■■■(****)など出直る公算が大きい。8日発表された2月の国際収支速報上々。経常黒字2兆4349億円(63.7%増)。20ヵ月連続黒字だ。目下、我慢のしどころ。後半にも日米逆転が見込まれる。(了凡)