証券ビュー

アンコール伊勢町

鉄火場に正攻法よし 日本のみ該当する騙しの相場 (2011.10.24)

鞘寄せが一巡しもみ合い。先物、現物そろって足踏み。伸るか反るか市場が答えを出すところにきた。20日死亡が確認されたカダフィ大佐は、5月のビンラディン同様に追認材料。独裁42年、権力にはまり隠れ穴で幕。応仁の乱グローバル版によれば、はい次というわけだ。23日EU首脳会議、26日もセットされ、29日世界規模の抗議デモ、11月3日カンヌG20に至る2週間が焦点。結論からいうと、事実上先送り。26日拍子抜けとみられ、今月ファンドの決算が集中するだけに持ち高調整。失望売りが広がりそうだ。外資は9月第1週5000億円、第2週1000億円、第3週500億円、第4週600億円売り越し。月末まとまって出るとすれば、27日の新月がタイムリーな目安。機械、電機、自動車など輸出関連、財投はじめ復興・内需関連も底値買い。まさかの安値も考えられる。21日は ■■■■■■■(****)330円、■■■■■(****)1231円、■■(****)263円が市場の本音。鉄火場にさしかかった。EU首脳が時間稼ぎしても市場原理に左右されるわけで、あく抜けなしに収まらない。改めて■■■■(****)870円、■■■■■(****)9530円、■■■(****)2440円。復興関連で■■■■(****)215円、■■■■■■(****)125円が目安。欧米の金融不安は粉飾の限りを尽くす消耗戦。日本のスケールとケタが違うものの正攻法でよし。来年世界で唯一復興特需が見込まれるためで、7~9月ないし10月売り込んだ反動が予想される。直近20年、日経平均が6割下がったのに対し、10、11月に買って翌年5月に売ると平均3%利が乗るという。日本企業はリーマンショック、震災、原発事故、円高にもかかわらず健在。来年に限れば予想外の上方修正。あく抜けすると、21日述べた大手ヘッジファンドの日本株組み入れが目立ってくる。10月以降、40年円高20年デフレ大詰め。円安インフレに転換する踊り場、乱高下とみられ、もんだ挙げ句に下放れ。すかさず市場が答えを出すというわけだ。円安インフレになると輸出採算回復。海外生産が割高になり、メイド・イン・ジャパン復活。地方で割安になった日本人の雇用再開。復興需要と相俟って製造業に活気が戻るしくみだ。これが17日述べた騙しの相場。日本のみ該当するもので、来年3月から延べ10ヵ月程度高い。まる1年、夢と希望を持って進むところだ。来年の今頃、米大統領選に振り回されて動きが取れなくなる。中国のバブル崩壊も気がかりだ。

日経平均は3円安。二進も三進もいかず8678円の引け。出来高13億1900万株、売買代金7700億円。今年最低である。■■■■■(****)が3月の■■(****)と瓜二つ。ヘッジファンドの餌食になりかけた。国境を越えた内部抗争となり漁夫の利。ひとまず965円、次に780円も視野に入った。売りより買い残が急増し、始末の悪い相場である。まさに、豊かさの中の貧困。成熟段階を迎えた国にあるまじき経過。匠のわざといわれる世界シェア7割の内視鏡が目玉だけに、会社まるごと転売も考えられる。日本人が非常に不安を感じるようになり、無縁社会の中で絆を叫び、お互い助けてもらおうとつるんでいるという。ヒト、モノ、カネが国境を簡単に越えていくのに、国は国境を越えられないためだ。このミスマッチが政策能力の低下につながるのも当然。運命の2週間がやってくる。(了凡)