年度末逆三尊の出直り 逆に4~6月円高株安で巻き戻し (2016.03.21)
前週末見送り。日経平均一時322円安。4日連続下押した。16日米再利上げ後退を受けた翌日、海外で1ドル110円67銭をつけた円高が主因。105~110円が視野に入り輸出とインバウンド関連中心に軒並み安い。ドル独歩安が円買い、日本株の先物売りに跳ね返った模様で3連休明け尾を引きそうだ。17日米国主要3指数や原油・金先物も高く違和感が残る。しかし、10年債利回りが一時-0.135%(20年債0.290%)となり過去最低を更新。引っ込みのつかない日銀がさらにマイナス金利深入りなら由々しいこと。戦時中、負けいくさにかかわらず大本営発表で「損害軽微なり」と粉飾したのに似ている。それでも、28日権利つき最終日にかけて半値戻し3度目に挑戦。1万7367円を目安に1万7700円も考えられる。このままでは年金、郵貯、日銀のETFなど1~3月運用が下振れ。7月の参院選前に結果発表を控え、簿価引き上げを迫られるためだ。22日から年度末に向けて逆三尊の出直りが見込まれる。逆に4~6月、7~9月の反動もついて回り円高株安の巻き戻し。米国が持ち直したところで、中国の人民元切り下げ、上海総合の暴落も考えられる。17日ロイターによると、香港経済が20年来最悪の状況に置かれ、中国本土の支援がないとハンセン指数半値。ムーディーズが信用格づけ見通しを安定からネガティブに引き下げた。こうなると、■■■■■■(****)が出番待ち。18日、1232円で引け確り。二段上げで1600円大台回復が見込まれる。現在、国内で唯一稼働中の菱刈鉱山が手掛かり。1985年から30年216万トンの純金を産出。毎年7トン(1g4500円換算315億円)。推定埋蔵量180トン(2012年)といわれ、ゴールドマンが1年前「世界の金鉱山あと20年の寿命」と述べた通り。これまで世界累計14万2000トン産出し残り7万2000トン。30年分といわれる。日本は公的金準備が戦後765トン(米国8133トン)になっているが、440キロを使った奈良の大仏や奥州藤原氏の平泉中尊寺、京都鹿苑寺の金閣。さらに、秀吉や家康の大判小判など世界中の純金の16%が国内にあるという。戦国時代、鉄砲を買うため諸大名が金鉱山開発に心血を注いだのが主因。信長が3000挺で武田を破った長篠の戦いに1000挺4~16億円といわれケタ外れ。家康も凄い。金融資産だけで2000両入りの小判470個、銀10貫目入り4953箱遺したという。
18日の日経平均211円安。大引け1万6724円。TOPIX1345(-13)。東証一部の出来高22億9500万株、売買代金2兆4500億円。6月限が60円安で寄り310円安の1万6510円引け。10年債利回り-0.100%(-0.045%)。上海総合が2955(+1.73%)で引けた。値上がり率ランキングによると、■■■■(****)、■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■■■■■(****)、■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■(****)など関係分。■■■(****)が313円高値引け。こちらも月足逆三尊で前例がない。国内外、一連の治験発表が目白押し。今春開催予定のバイオ・ヨーロッパ・スプリングとASCO(米国臨床腫瘍学会)の反応を先取りするもの。409円カイから見ものだ。(了凡)