利食い見切り千人力 年度末しのぎ4~6月、7~9月も (2016.02.25)
見送られ続落。下げ渋ったものの膠着状態。本卦還り目前である。原油安と円高に差し込まれ、主力の輸出関連が人質にとられたまま。日銀はネガティブ金利を切り札に3年引き回す模様だが、最初から的外れで毒にも薬にもならない。副作用が懸念される。26~27日G20・中銀総裁会議(上海)も張子の虎。有効な政策期待薄で円高が続く見込み。ポジティブなもので、ユーロやドルのほかルーブル、人民元など円に乗り換え。資本逃避のうわさが絶えない。ホンハイの郭会長が■■■■(****)にしゃかりきなのもわかる。この上、原油下落の最悪期がやってくるためで、ベネズエラやサウジ、ロシアなど逃げ場がない。中国の上海市場年内閉鎖のうわさも伝えられ、4~6月、7~9月目を離せない。米国に上場した中国企業が相次ぎNYから撤退。IPO価格の3分の1で買い戻す発表が一例。2月22日就任した中国証監会新主席然り。中国農業銀行会長から横滑り。清華大経済管理学院修士号を持ち、人民銀行副総裁を務めたとはいえ、昨年夏の株価急落や年明けサーキットブレーカー導入の不手際解消が任務。先が見えている。中国の外貨準備も急転直下。2014年6月3兆9900億ドルをピークに16年1月末3兆2300億ドル。7620億ドル減った。昨年12月1079億ドル、1月995億ドル減という。海外筋の投機売りや資本逃避に対し人民元介入によるもの。残り十分というが、対外債務も予想以上で数カ月後3兆ドル割れ。売り圧力がかかり市場に負けるという見方で持ちきり。まだある。ドイツがシリア難民を受け入 れ、VWの排ガス不祥事、ドイツ銀行破綻寸前など円高主因。極めつけが3月15~16日のFOMC。再利上げなし、ネガティブ金利導入を仮説に検証する場面。昨年12月16日0.25%利上げし、上がるはずの米10年債利回りが2.25%から1.77%に下がった。当日再利上げを織り込み、現在ニュートラルに戻った印象。日銀副総裁が12日NYに出向き、欧州に1年半遅れ日本のネガティブ金利追随を説明した。国内より先で後味が悪い。一部始終、国内勢にひきかえ外資が浮き足立って見える。このため、26日半値戻しを持ち越しても年度末予想される官製相場が見もの。当日利食い、見切りも千人力と述べた。FOMCに備えるもので、再び底値圏で配当取り。センチメントに揺れる市場心理の裏をかくものだ。この円高こそ日本の底力。日本企業の復活を示唆している。
24日の日経平均136円安。大引け1万5915円。TOPIX1284(-6)。東証一部の出来高22億株、売買代金2兆2300億円。3月限が260円安で寄り240円安の1万5860円引け。10年債利回り-0.055%(-0.050%)。上海総合が2928(+0.88%)で引けた。値上がり率ランキングによると、関係分で■■■(****)、■■■■(****)が目立つ程度。つかみどころがない。受け売りだが、原油は高値が短く安値の期間が長い。相場を張るのに非常に厄介な特性を持つ市況商品。中国の買い漁りと先進国の量的緩和が限界を迎え、再び居心地のいい古巣の20ドルに戻らざるを得ないという。日本にとって天与のポジション。年度末、4~6月、さらに7~9月しのぐと消去法で日本リード。円高株高につながる。■■■■■■(****)から■■■■(****)まで倍返し。モノになるはずだ。(了凡)