証券ビュー

アンコール伊勢町

あく抜けなしに収まらず  今月小出しでも来年2月丸出し (2011.10.19)

一転反落。逆回転している。欧米安に鞘寄せするもので、23日EU首脳会議、29日世界規模の抗議デモ、11月3日カンヌG20をめぐり中休み。売り一巡後、一進一退になった。日経平均が前日1ヵ月ぶり戻り高値をつけただけに一服。出来高、売買代金が一段と細り調整場面とみられる。EU首脳会議といってもドイツ次第。99年ユーロ発足からさんざん域内で稼ぎ、稼いだ以上にはき出しそうな情勢。独り勝ちの成功体験が泣きどころだ。23日はおろか、29日、さらに11月3日も時間稼ぎ。包括案に合意しても、具体的な支援が小出しになるとみられ、18日から市場が先取り。今週NYダウが前週上げた541ドル(4.9%)を失うと、3週連続上昇分が吹っ飛ぶことも考えられる。小出しのツケは大きいためで、日本でも20年以上バブル後遺症を引きずったまま。最近もリーマンショック、震災、原発事故、円高再燃とあって借金まみれ。海外の稼ぎが現地にとどまり、国内の貯蓄も国債消化に吸い上げられ貧血状態。復興実現を合言葉に企業部門のエネルギーが感じられる程度。現政権は安全運転で手一杯だ。このため、新月の27日を目安に突っ込み待ち。18日に中国の7~9月GDPが9.1%増と伝えられ、4~6月9.5%、市場予想9.2%を下回ったのも新たな手がかり。楽観できないが悲観することもない。来年2月にかけて最後の円高。欧州ネタは今月小出しでも来年2月丸出し。一度あく抜けしないと収まらない。あく抜けしないのは中国とロシア。日清戦争(1894年)と日露戦争(1904年)の借りを返すため、日本に対し報復の機会を狙っている模様。考えられるのが尖閣や沖縄、北方領土問題であり、米国経済が低迷し軍事境界線が後退する時要注意という。ものによると、中国やロシアにある日本企業の資産凍結といった事態もありうる。欧米信用不安が拡大し、中国バブルが弾けると、日本のとばっちりも大きい。2025年のガラガラポンが当確だけに、今後出てくる材料を洗いざらい受け入れ、自分なりに納得のいく手を打つほかない。

日経平均は137円安。後場も小動きにとどまり8741円の引け。出来高11億6900万株、売買代金8300億円。10日を目安に調整入りとみられる。持ち駒で■■■(****)1422円が堅調。■■■■(****)1829円が別格の強さ。値上がり上位に食い込んでいる。■■■(****)13万7900円、■■■■(****)265円は出番待ち。■■(****)256円、 ■■■■■(****)166円、■■■■(****)250円も継続案件。■■■■■■(****)666円、■■■■(****)1691円、 ■■■■■(****)しかり。 ■■■■■(****)は1万1980円で引けたが、10月25日決算発表の予定。逆回転を拾うところだ。このほか■■■(****)406円、 ■■■■■(****)110円、■■■■(****)294円など見送り。金融は反発が鈍く、来年2月まで調整が尾を引きそうだ。来年は1月から12月まで世界中選挙に明け暮れる。このため、トップ交代や局面打開を見越した株高に見どころ。行き過ぎた悲観が後退し、一息つくとみられる。確実なのはメタンハイドレート試掘、MRJ初飛行。■■■■(****)127円と■■■■(****)329円の手綱を握る時がくる。持ち場、持ち場で最善を尽くすことだ。(了凡)