証券ビュー

アンコール伊勢町

日本も例外ではない 粉飾の限りを尽くす消耗戦 (2011.10.18)

CME、SGXの煽り。小康を取り戻した。予想を上回った米9月小売り、15日採択したG20財務相・中銀総裁共同声明が手がかり。対ドル・ユーロも円安に振れ時間稼ぎ。消耗戦が続いている。世界レベルの抗議デモ、50年ぶりタイ洪水も影響しており、少なくても200年ないし600年の揺り戻し。どの国も精通者が見当たらず、間尺に合わない対症療法が印象的。日本も例外ではない。3・11が今後予想される本番の前触れといわれ、NYダウ大暴落(1929年)、ペリー来航(1853年)に匹敵するもの。2回とも約15年後、敗戦、維新に至るためで、それぞれ財政破綻が主因。今後2025年を目安に粉飾の限りを尽くす消耗戦が予想される。1945年の敗戦を基準に上り40年、下り40年のサイクルがユダヤ暦に通じるもので、2度あることは3度あるといわれ、それなりの備えが必要。このままでは2020年に日本もギリシャと同じ状態となり、ハイパーインフレになって25年ガラガラポン。復興国債が戦前の震災手形に化けてはね返る。この平成版が09年制定された中小企業金融円滑化法。リーマンショックで打撃を受けた企業を救済するため、金融機関に対し中小企業向け融資や住宅ローン返済延長、金利減免など条件変更を認めるよう定めたもの。2011年3月まで時限立法だったが延長された。震災手形の仕組みによく似ているといわれ参考にしたようだ。ちなみに、2013年の第62回式年遷宮。前回1993年「米の座」(よねのくら)は平和・繁栄の20年といわれ、今回「金の座」(かねのくら)が不況・戦争の20年。上り20年、下り20年というわけだ。彼我ともに、これから約10年肝腎なところ。それも卯、辰、巳にあたる2011年、12、13年が前途を左右する予選。今年も10月まできた。おそらく23日EU首脳会議、29日世界レベルの抗議デモ、11月3日カンヌG20でも問題先送り。このため、27日の新月に打診買い。欧州危機を巡る具体的なスキームは来年2月に持ち越しとみられ、域内91行のうち大手の一角がケープゴートにならないと前に進まない。日柄で円ドル71~74円の設定と間が合ってくる。

日経平均は131円高。後場も曲がりなりに堅調で8879円の引け。出来高14億5300万株、売買代金8900億円と今年最低の水準。米国は17日、日本でも27日から本格化する四半期決算発表が新たな手がかりになりそうだ。17日NHKの伝える阪大と大阪市大の研究グループが発表したレアメタルを使わない電池も面白い。コバルトの代わりに石油から抽出した有機物資を投入。従来の倍近い性能を持つリチウムイオン電池ができたという。バイオも学会シーズンを迎え追い風。iPS細胞のほか癌治療薬も話題にのぼり、20日上場予定の■■■■■■■(****)がお目当て。抗がん剤「トレアキシン」を開発し、■■■■(****)も乗り気になっているもので、公募価格560円に対し市場の評価が見もの。大手の低分子医薬品がピークアウト。バイオベンチャーを育てないと新薬開発に支障が出る。■■■(****)は13万9200万円で引けたが、20日にかけて16万2300円が目安。来年癌治療用ワクチン製造承認、健保適用も考えられるだけに大物。フランス、シンガポールでも治験が進んでいる。■■■■(****)267円も出番待ち。出来高が増加してきた。住友鉱■■■■(****)1081円、■■■(****)417円見送り。■■■■■(****)12万400円しかり。(了凡)