オイルダラーが逆流 4~6月、7~9月円高に拍車 (2016.02.26)
主力中心に3日振り反発。後場円安に振れ一段高。G20・中銀総裁会議を見越しポジション調整とみられる。目玉なし、協調期待薄といわれ財源難が泣きどころ。盛り上がりに欠ける。25日、臨時取締役会で■■■■(****)が鴻海(ホンハイ)精密工業の買収受け入れ。ホンハイが第3者割当で3分の2株式を取得し役員派遣。希薄化を嫌気して下落したが、1999年ルノー傘下に入り成功した■■■■■(****)を思い出した。98年10月290円を底に1年後770円まで戻した。今となればフランスより台湾の方が上。26日、打診買いで1年様子を見ることにした。双方、原油安と円高を手掛かりに日産自以上と考えられる。昨年12月16日米利上げから円高。1月29日に日銀のネガティブ金利導入が伝えられ110円台前半が地相場。さらに、6月23日英国の国民投票でEU離脱ならポンドも売られ円高に拍車がかかる。年度末に政府や日銀が補正や消費税棚上げ、覆面介入など相場をつくろっても4~6月、7~9月逆回転。アベノミクスの半値押し1万4809円を切ると1万2000円が視野に入る。国内勢は比較的落ち着いているが、オイルダラーやヘッジファンドの動揺が収まらない。24日、ムーディーズがブラジル国債を投機的水準に二段階引下げ。米国からオイルダラー逆流も伝えられる。今まで「順調」に還流していたものがストップ。産油国に向かうもので米国のエネルギー・金融業界が流動性不足に見舞われる。受け売りだが、過去10年以上、米国の繁栄と活況は中国の資源バブル膨張とオイルダラーの還流によりもたらされた。ほかに材料が見当たらない。産油国に貿易・財政赤字が定着し、ばらまき予算が不可欠な現状から投融資の回収本格化。最大の打撃を受けるのが米国。湾岸諸国によると、経常黒字累計4割国内に還元し6割が海外投融資。海外残高150兆円(2013年)のうち7割が米国債、米国株、米銀融資に預金といわれる。3月15~16日のFOMCを境に以上述べた事実が明らかになりそうだ。今後、資源大国の自国経済が火の車になるわけで、エネルギー大手の破綻が現実になるまで続く。中国の輸入拡大に乗って目一杯原油生産を拡大した米国のダメージ予想以上。中国経済の大調整と米国エネルギー産業の長期低迷につながる。このため、10~12月にも日本の出番がやってくる。
25日の日経平均224円高。大引け1万6140円。TOPIX1307(+23)。東証一部の出来高23億9800万株、売買代金2兆3800億円。3月限が110円高で寄り270円高の1万6130円引け。10年債利回り-0.065%(-0.010%)。上海総合が2741(-6.41%)で引けた。前日述べた通りだ。値上がり率ランキングによると、■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)など関係分。■■■(****)、■■■■■(****)よし。■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■(****)然り。■■■■■(****)、■■■■■■(****)も見守っている。食品、医薬品、化粧品などディフェンシブ関連のポジション堅調。■■■(****)がいつ上放れるか見ものだ。悲観人気の裏が出ると痛快な場面。3月が今年のヤマ場だ。 (了凡)