証券ビュー

アンコール伊勢町

騙しの相場がやってくる あらゆる手を打って時間稼ぎ (2011.10.15)

売り一巡後下げ渋り。手がかり難で見送られた。10月のSQ値8799円。1600億円の取引といわれ、これを除くと薄商いもいいところ。そのせいか、オプションの目安8750円を上回った。12日以降満月売りが妥当とみられ、返す刀で27日新月買い。その後一息つくと考えられる。フィッチが欧米金融大手の格下げを示唆する一方、S&Pもスペイン国債格下げ。このほか、JPモルガン・チェースの業績不振も尾を引いており、欧米金融不安が主因。タイの50年ぶり豪雨、 ■■■■■(****)社長解任など周辺でも弱材料が多い。水面下で応仁の乱グローバル版が立ち上がり、フランス革命逆回転、幕末のええじゃないかを加味すると、600年ないし200年レベルの揺り戻し。天災の多発と連動している。このため、市場みずからご時世に翻弄され、方向を見失うこともしばしば。欧州の場合、過去200年フリーメーソンやイルミナティ―による信用創造が崩壊。日本と同様、少なくても20年以上しつこい調整がついて回る。日本の轍を踏むまいと、現在あらゆる手を打って時間稼ぎしているが、一口でいえばプールしていた簿外の裏金を急ぎ表に出す作業。7月のギリシャ2次支援から回らなくなり、米国もFRBの追加緩和打ち切りでシティグループはじめ禁断症状顕在化。23日に延期されたEU首脳会議、29日伝えられる世界規模の抗議デモを通じて新たな材料が出る見通し。11月のカンヌG20が落ちになるが、急ごしらえでネタ切れも考えられ、年明けか2~3月に先送り。3番底もゆえなしとしない。裏金を表に出すのは骨が折れるといわれ、それも兆ならぬ京単位。日本でも復興資金の中に相当入っている模様。たとえば、■■(****)259円、■■■■(****)255円、■■■■■(****)170円など財投ポストの一角がヒント。欧米でも次第に大っぴらになっているという。ところで、11日述べた日本のXデ―2025年。半藤一利の「昭和史」(平凡社)によると、1865年から国づくりを始めて1905年に完成したその国を、40年後の1945年にまた滅ぼしてしまう。国をつくるのに40年、滅ぼすのも40年。語呂合わせのようだが、そういう結果をうんだのです。安岡正篤の「知命と立命」(プレジデント社)でも、民族・国家の治乱興亡を概観し次のように述べる。最初に革命創業の時代があり、継体守文の時代に移り、さらに無為姑息から混乱破滅の時代。また、創業の段階に返る。これは命であり絶対・必然的なもの。人間は唯物的であればあるほど、こういう過程を必ず経るのである。

日経平均は75円安。後場も小動きにとどまり8747円の引け。出来高15億6100万株、売買代金1兆1100億円。手がかり難に違いないが、23日までモラトリアムと述べた。執行猶予の意味。27日の新月にかけて買い下がり。和戦両様で進むところだ。20日上場される■■■■■■■(****)の抗がん剤トレアキシンに対し、がん治療用ワクチンの■■■(****)13万8000円、がん検査薬の■■■■(****)265円も出番待ち。真空地帯だけに意外な高値も考えられる。ちなみに、上り40年・下り40年の80年周期説。制度疲労による硬直化が主因といわれ、先々代、先代につぎ3代目にあたる経緯から現実的なもの。今後何事も2025年を念頭に手を打つことだ。どの国も借金に借金を重ねた挙げ句に踏み倒し。来年、騙しの相場がやってくる。(了凡)