2~3月下値を試す 初のマイナス金利導入もカンフル (2016.02.01)
前週末反発。乱高下の末持ち直した。正午過ぎ日銀が初のマイナス金利導入を発表。日経平均一時597円高。直後274円安となり引け戻した。5ヵ月振りの大商いで迫力十分。昨年12月の鉱工業生産指数が1.4%落ち込み前引け88円安。週末、週明け下振れ懸念に包まれていた。1月の動きが1年を先取りするといわれ、半値戻し1万7943円にあと一歩。小康を取り戻したが、2月も苦戦しそうだ。米国の場合、1月下落すると年間マイナスがほとんど。大統領選の年平均7%上昇に対し、2期目の最終年14%下落というこれまでのデータ。政権交代ならそれ以上という。日本の場合、外資が主導権を握り米国系がリードしているだけに要注意。日銀が1月に動いたため、3月15~16日のFOMCまで身動きがとれず窮屈な地合い。10~12月期決算発表が当面の手掛かり。選挙は買いというが、参院選に高い実績なし。あるとすれば衆参同日選のみ。1月終わっただけで1年中戻り売りをかぶりそうな印象。この認識をもとに駒を進めたい。何しろ、2004年以来の米国利上げ。従来NYダウ最低5%、最大10%安。利上げ後上昇の例外なし。翌年せいぜい15%、4年で40%上昇に過ぎないという。2~3月再び下値を試すとみられ2番底狙い。半値戻しで適応できる。2000年8月、日銀のゼロ金利解除が前例。その後3年で日経平均が1万7000円から7000円になった経緯が米国にもあてはまる。受け売りだが、直近3度の米利上げで平均23円の円高。これをもとに102円を中期視野にせめて115円割れが見込まれる。原油先物も1月26ドルを1番底に2~3月2番底が予想される。10年スパンで見ると、日経平均1万4500円がボトムゾーン。1月末に日銀が初のマイナス金利を発表し、おかげで学ぶことができた。導入に乗り気な岩田一政元日銀副総裁(69)の持論。今回、量的・質的と合わせ「3次元緩和」といわれるが、カンフルにとどまりそうだ。5年前から欧米でマイナス金利が定着。国債をはじめ金融商品の利回りが一段と低下。消費者は不十分な年金収入を補うため、通常より貯蓄を増やさざるを得なくなった。高齢化が進む先進国の消費がさらに減って景気の落ち込みを促す悪循環。見込みないという。しかし、今年後半にかけて唯一日本が回復。原油安に伴う実質10兆円減税、海外マネーの緊急避難により日経平均急反発。若林栄四説とアインシュタインのメッセージも一線を画したもの。資源大手の破綻やハイイールド債のデフォルトなど大底のシグナル。マイナス金利となり、株を除きリターンの対象がなくなったのも事実だ。
1月29日の日経平均476円高。大引け1万7518円。TOPIX1432(+39)。東証一部の出来高41億2500万株、売買代金4兆4300億円と比較的高水準。3月限が40円高で寄り580円高の1万7640円引け。10年債利回り0.095%(-0.125%)。過去最低になった。上海総合2737(+3.09%)の引け。値上がり率ランキングによると、■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■(****)など関係分。■■■(****)よし。■■■(****)、■■■■■(****)発表待ちだ。(了凡)