金先物の動きが緩慢 権威筋の考えた出口が本尊の思惑 (2016.01.27)
買い戻しが一巡し反落。主力中心に軒並み安。引けも見送られた。欧米株安、原油先物安、中国株安など仮需の作用・反作用。実需を伴っていない。株安や原油安と一線を画した金先物の緩慢な動きが印象的。この分では26~27日FOMC、28~29日の日銀政策決定会合にもなびかず出番待ち。米利上げと欧州・日本による追加緩和の限界を見守っている。日銀が政策の検討を始めた模様だが、ぎりぎり見極め判断する見込み。安倍政権の経済ブレーン浜田イェール大名誉教授(80)によると、「金融緩和を止めてはならない」。「止めると元の木阿弥になる」という。どんな政策であれ副作用がつきもの。外債を買ってでも需要不足を解消せよと後押し。年明けからサーキットブレーカー騒ぎで事後処理も不手際が目立ち安値を更新する上海総合に対し「習政権に専門のブレーンがいるか疑わしい」。「チャイナショックがもう一度起きるかもしれない」という。師匠がイエレンFRB議長(69)と同じトービン教授(ノーベル経済学賞・2002年没)だけに権威筋の物言い。しかし、若林栄四説によると明解。1970年代のニクソン・オイルショックから40年以上膨らみ続けた資源バブルが本質。リーマンショック後、緩和マネーのほかオイル・中国マネーも参入。マネーの量が大きくなり過ぎた結果崩壊した。このため、世界中デフレに突入。デフレならFRBが利上げに踏み切る理由なし。やった以上、日銀の速水総裁が2000年8月ゼロ金利解除したのと同じで世界の笑いもの。3月に追加を見送れば、実体経済の悪化によるもので株価暴落の引き金になりかねない。権威筋の考えた出口が本尊の思惑といわれ、次のFOMC(3月15~16日)まで宙ぶらりんの状態。年度末、配当落ちにかけて緊張に包まれる。バブルまみれの国債が割高なため、株の利回りでリターンを稼ぐほかない。昨年11月述べたように、■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■■(****)も売り出し価格並みで手に入る。債券同様に仕込み、高利回りをモノにする場面。次の売り出しを控え持ち上げるはずだ。■■■(****)が26日もリリース。悪性中皮腫を対象に混合ワクチンの第Ⅰb相治験に入るという。パンチに欠けるが、1~3月に続き4~6月も支援材料含み。乾杯できる見通しだ。医学生物(4557・JQ)の抗体導出も時間の問題。今、来期黒字転換が見込まれ導出先も決まりそうだ。
26日の日経平均402円安。大引け1万6708円。TOPIX1360(-32)。東証一部の出来高21億5700万株、売買代金2兆1100億円と薄商い。3月限が390円安で寄り520円安の1万6660円引け。10年債利回り0.220%変わらず。上海総合が2749(-6.42%)で引けた。値上がり率上位ランキングによると、関係分で名工建設(1869)、■■■■■(****)、セリア(2782・JQ)程度。10~12月期決算発表を通じて流れができる。■■■(****)と■■■■(****)が暖冬で苦戦。鳴かず飛ばずになった。諦めないでほしい。シンポ(5903・JQ)、■■■■■(****)決算発表待ち。■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■(****)然り。■■■■■(****)は学ぶことが多い。中国の習主席は経済政策の大半日本の物真似。池田内閣の所得倍増計画(1960年)が典型という。(了凡)