明らかにドル安円高 3月再利上げ仮説に115円台 (2016.01.14)
7日振り反発。全面高になった。欧米の反転と円安を受けたもので短期筋の買い戻しが中心。自律反発とみられる。前日、騰落レシオ57%で瀬戸際。前週末67%、25日線との乖離7.1%、空売り比率43%、出来申さずのSQ値1万7420円など陰の極。週明け「2016年の大事件探し」でもちきりだった。発会から6日連続安が戦後初なら、米大統領選前年に陰線を引いたNYダウも120年で初という。米利上げ、原油安、中国株安・人民元安など手掛かり。そこで、昨年12月米利上げから日経平均、NYダウ、ドル円の日足を見ると、明らかにドル安円高を嫌気。他の通貨にドル高でも円に対してドル安だ。このため、今後ドルと人民元に対し円高という仮説が有力。今年になって日本株ファンドの本数が前年比15%増加した模様。欧米や中国、ロシア、産油国などにひきかえ相対的に健全なのが日本。資本自由化と市場流動性が評価されている。以上を踏まえ、1月26~27日と3月15~16日のFOMCまで検証。原油安、中国株安・人民元安を追いながら日本株を掘り起こすことにした。ドルや人民元に対し円高が見込まれるため輸出やインバウンド関連を敬遠。中小型の内需関連が人気化。7日述べた水産・農林、食品、医薬品の3業種が見直される。2016~19年に国際商品の反発が予想され、■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■(****)など1~3月底値買いのチャンス。NYダウや日経平均にこだわらず4年のおつき合い。昨年8月24日につけた1ドル116.15円割れがボトムの目安と述べた。FRBのゼロ金利解除が日銀の後追いで、2000年8月から01年3月撤回まで日経平均の足取りが前例。3月再利上げを仮説に115円台をつける運び。NYダウの顚末も推して知るべし。これまで15年、3つのバブルでカンフル打ちっ放し。昨年12月の利上げを前に自動車販売が史上最高を記録し、シェール革命と抱き合い心中の印象。本尊も大ピンチに変わりない。年初来、サウジとイラン国交断絶、北朝鮮の「水爆実験」、トルコのテロ事件など極限状態。日本が踏みとどまれるかどうか1~3月関門。われわれ一人ひとりにかかっている。ゼロ金利のほか利上げの限界を迎え正念場がやってきた。下値の目安が昨年9月末の1万6901円、2014年10月末の1万5701円といわれる所以だ。
13日の日経平均496円高。大引け1万7715円。TOPIX1442(+40)。東証一部の出来高21億3900万株、売買代金2兆4900億円。3月限が370円高で寄り610円高の17700円引け。10年債利回り0.205%(-0.010%)。昨年12月から下放れたまま。上海総合が2949(-2.42%)で引けた。値上がり率ランキングによると、■■■■■(****)、■■■(****)、■■■■■■(****)など関係分。■■■■(****)、NDS(1956)、セリア(2782・JQ)、■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■(****)、■■■(****)、■■■■■(****)強気。医学生物(4557・JQ)、■■■■(****)然り。シンポ(5903・JQ)巻き返し。■■■■(****)買い下がりだ。米国と中国は互いに相手を利用しているため致命的な衝突に至らないという。(了凡)