自然体で臨むところ FRBの既得権守る米利上げ (2015.12.17)
欧米株高、円安を受けて急反発。原油安が一服し、売り持ち高調整の買い戻しが引けまで続いた。前日、買い持ち高調整の売りが目立ち全面安。米利上げ間際にポジション調整しきり。売り買い材料出尽くしに近い。
日本時間17日未明、FOMCの声明が伝えられヨーイドン。利上げに伴う原油安、円高、ジャンク債懸念など具体的な影響を先取りし暗中模索。市場は結論を来年1月に持ち越すとみられる。受け売りだが、原油相場の経過によるもの。2001年11月安値〜08年7月高値まで81ヵ月に対し、08年7月高値〜今年3月につけた主要安値(42.85ドル)まで81ヵ月。08年12月安値〜今年8月安値(37.75ドル)も81ヵ月。このため、01年11月安値〜08年12月まで86ヵ月に対し、08年12月から86ヵ月目の16年1月が転機という。NYダウにひきかえ日経平均が1ヵ月遅れで追随しているし、17日から納会まで節税売りが出るのも気掛かり。バルチック海運指数が30年振りの安値にあり、一連の国際商品が8月安値を下回っている現状からも慌てる必要ない。日本のポジションが相対的にいいためだ。14日述べたように、エネルギーや原材料の海外依存度が高く、2014年度下期から貿易・経常収支が劇的に改善している。今後、円安株高のポジション巻き戻しが本格化。年明け円高株高を仮説に検証する場面。原油安に円高となれば経常黒字がさらに拡大する。ゴールドマンでなくても、今年6月TOPIX1800、日経平均2万2000円まで読めた。日米ともに来年選挙を控え意外高。米国のジャンク債急落を受けて不安が広がり、今回の利上げでドル高が頭打ちになれば、一時しのぎや緊急避難で円高株高にシフト。主力中心に嵩上げも考えらる。IoTで■■■■■(****)と■■■(****)。航空機なら■■■■(****)と■■■(****)をマーク。底値買いのチャンスだ。11月上場に成功した郵政グループ3社も年明け安値を拾い配当取り。日経平均が435円下放れた4日から10営業日の17日ターニングポイント。売り買い_織り込み済みで鼠一匹出ないにしても影響甚大。日銀が2000年8月ゼロ金利解除に失敗し、01年3月再びゼロ金利に戻しても株安が止まらなかった事実を笑えない。中国の人民元SDR入りが英国の罠にはまったといわれるように、米国の利上げもFRBの既得権を守るためとみられ、欧米や中ロなど共倒れも考えられる。年末年始、踏ん張りどころだ。
16日の日経平均484円高。大引け1万9049円。TOPIX1540(+38)。東証一部の出来高21億2900万株、売買代金2兆5200億円。3月限が40円高の1万9090円引け。夜間取引で140円をつけた。10年債利回り0.300%(+0.010%)。上海総合3516(+0.17%)の引け。夜明け前に明るくなり本末転倒だ。値上がり率ランキングによると、■■■■(****)、セリア(2781)、■■■■■■■(****)、■■■■■(****)、矢作建(1870)、■■■■■(****)、■■■■■(****)など関係分。■■■(****)が確り。18日の説明会(パシフィコ横浜)を含め中村教授が意欲的になった。来年面白い。■■■■■(****)も出直り。1月12日に新製品「STL工房2」発売開始。売り物がよくはまる。■■■■■■■(****)、■■■■(****)強気。自然体で臨むところだ。17日取材のため、18日付本欄を休載します。気になったら18日にお電話下さい。(了凡)