均衡点巡り試行錯誤 変化に適応できる柔軟性が先決 (2015.12.22)
週明け続落。一時、日経平均335円安。引けにかけて戻した。米利上げ後一段安になった原油が主因。ポジション調整売り、先物の買い戻し、6月高値の期日明けなど内部要因によるもの。
混沌としてきた。米国のゼロ金利解除に対し、欧州と日本が追加緩和でバランス調整。世界中、均衡点を巡り試行錯誤に入った。■■(****)の最終損益5500億円赤字が伝えられ、■■■■■(****)初の最終赤字。■■■■(****)と■■■■■(****)経営統合など大手も安閑としていられない。大手といえば、英国のアングロ・アメリカン。資源三大メジャーの一角で、12月8日6年振り無配を発表し年初来69%安。英FTSE100指数の中でワースト2になった。ダイヤ、白金、プラチナ、鉄鉱石、マンガン大手など傘下に05年産金大手の株を手放しリストラに着手。1917年設立され世界最大級の資源会社が存亡の危機という。このため、底入れと暴落説が交錯し支離滅裂。浮き足立って見える。しかし、中国のバブル崩壊で漢方治療が進行し、欧米のリストラと一線を画したことからソフトランディング。ブラックマンデーやリーマンショックの再来なし。あるとしても数年先だ。21日、米利上げ後4年スパンで株と原油・金の関係を紹介したが、絶えず結末を恐れブレーキを踏むことなかれ。ヒトやモノ、カネも安心・安全なところに集まる。天災、人災であれ、連日50年か100年に一度の現象が頻繁に伝えられ尚更だ。日本の場合、自然体で臨むところ。少なくても過去40年、大幅な円高と原油高の修正場面。逆オイルショックを通じて貿易・経常収支が劇的に改善するポジションにつけた。われわれが望んだのでなく、世界の都合で立場が入れ替わった。ゴールドマンも、これまで円高と原油高で一番割を食った日本のポジションを評価。早々、TOPIX1800、日経平均2万2700円を打ち出した。以前、NY金先物1000ドル割れ。850ドル説を流したことでも知られる。原油に言及すると、1859年にエドウィン・ドレイクがペンシルベニアで最初に油井を掘り当てた当時から安い。決まった価格がない。1ガロン50セント、25セントでも値がついた。生産初日に市場が崩壊し暴落したという。今でもそうで、専門家の予想外れっ放し。どんな変動にも適応し、生き残る能力と柔軟性を備えるのが先決という。16日の米利上げで売り買い材料出尽くし。来年1月にかけて円高。NY金先物1000ドル割れが反転の目安と述べた。
21日の日経平均70円安。大引け1万8916円。TOPIX1531(-5)。東証一部の出来高23億5500万株、売買代金2兆5300億円。3月限が130円安で寄り110円安の1万8840円引け。10年債利回り0.270%(+0.005%)。上海総合3642(+1.77%)の引け。値上がり率ランキングによると、■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■(****)など関係分。■■■(****)が反落。321円で引けた。18日の説明会を受けて手仕舞い売り。19日中村教授来日を含め材料含みに変わりない。医学生物(4557・JQ)も1~3月動意含み。黒字転換すると動き出す。■■■■■(****)は配当取り。マーガリンで生き返る。(了凡)