証券ビュー

アンコール伊勢町

米利上げ織り込む構え 前代未聞の事態答え出す市場 (2015.11.30)

前週末じり安。後場、一段と見送られた。NY休場、外資系不在、裁定買い残など足かせ。ECBの追加緩和を見越し、前日夜間取引で2万円をつけた日経平均先物が気後れ。次第に現物の動きも止まった。しかし、27日まで月足陽線。

2日新甫にかかわらず800円上昇し続伸。やり場のない11月をもちこたえた。12月3日ECB理事会、4日OPEC総会、15〜16日FOMCを通じてFRBの利上げを織り込む構え。この間、FRB議長講演や米雇用統計発表(4日)、SQ(11日)も控えているだけに千金の重み。腹をくくりちゃぶ台返しに備えるところだ。27日、FRBの背後に利上げで利益を得る本尊がいると述べた。2008年9月のリーマンショックに似たプログラム。1991年12月の旧ソ連崩壊と同様に中国の体制転覆を狙った利上げともいわれる。25日ロイターによると、OPECはサウジの財政が苦境に追い込まれても増産を続行。昨年11月の決定を受けたもので、当時65ドルが40ドルまで下がり承知の上。20ドル割れも覚悟の上という。非OPECの大手ロシアも凄まじい。国家財政が2〜3年でもたなくなるといわれながら原油生産フル稼働。ピークを更新している。一方、中国は24〜26日中央軍事委員会で習主席が大規模な軍拡を指示。会議に集まった幹部約200人に「軍改革は中国の夢。強軍の夢を実現するのが時代の要求」と士気を鼓舞。軍人の医療、住宅、給与など福利厚生の改善まで踏み込んで後押しするという。日本が大戦の劣勢の挽回するため、巨艦大和、武蔵建造に乗り出した昭和9〜10年頃とそっくりだ。財政が傾くほど執着し、就役後間もなく自慢の18インチ砲を米軍機にやられ沈没。使い物にならなかった。12月から米国の利上げを口火に連鎖反応。来年、再来年申酉(さるとり)騒ぐに違いない。せめて戌(いぬ)笑い、亥(いのしし)固まるに持ち込むため、節分にかけて流れをとらえたい。年末年始、■■■(****)と■■■■■(****)にこだわってみる。創薬開発が絶対価値を持っているし、3DプリンターがIoT時代の先駆けとみられるため。■■■(****)や■■■■(****)を持っているだけで原油安の理解が深まる。ECB理事会から場面が次々変わり適応待ったなし。本尊の作戦通りいくと限らない。米国のオバマ大統領、ヒラリー元国務長官も不都合な事実を抱えている。
 27日の日経平均60円安。大引け1万9883円。TOPIX1594(-7)。東証一部の出来高18億5100万株、売買代金1兆9900億円。12月限が60円高で寄り80円安の1万9860円引け。10年債利回り0.300%(+0.005%)。上海総合が3436(-5.48%)で引けた。値上がり率ランキング関係分で■■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■■(****)■■■■■■■(****)など。前日述べたNDS(1956)、■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■(****)にも脈がうかがえる。窮鼠猫を噛むの例えもあり、前代未聞の事態に市場が答えを出す。全面安になっても輝きを取り戻すものがある。(了凡)