証券ビュー

アンコール伊勢町

千金の重みある毎日 腹くくりちゃぶ台返しに備える (2015.11.27)

一部始終小動き。膠着状態のまま引けた。日経平均の高安66円。出来高、売買代金も落ち込み閑散に売りなし。米国が26日の感謝祭から4連休。来週FRB議長講演、米雇用統計発表を控え次第に見送られた。12月3日ECB理事会、同4日OPEC総会も波乱要因。同15~16日のFOMCに大きな影響を与える。昨年10月から1年以上0.25%米利上げを先送り。目一杯世界の資金を吸い上げ、ドル高に耐えられなくなった米国の現状が悩ましい。結論からいうと、上げの有無にかかわらず手仕舞い。受け売りだが、混乱状態を利用して自分たちに都合のいい経済秩序をつくるプログラムができ上がった模様。FRBの背後に利上げで利益を得る本尊がいるためだ。彼らは旧ソ連がレーガノミックスで崩壊したように、総債務がGDPの300%といわれる中国を今回の利上げで再現。同盟国とTPPで包囲、IMFが人民元をSDRに取り込んで監視するなど手を打ってきた。世界中、民間の過剰債務が政府に肩代わりされ、3日ECB理事会で追加緩和が決まるとタイムリー。声明と同時に売ってくる。おのずと米国も打撃を受け日本はそれ以上という。リーマンショック二の舞だ。そのせいか、ドル高に跳ね返る日銀の追加緩和が後退。ちゃぶ台返しの本番に備える時がやってきた。金先物1000ドル、原油同40ドル割れのほか、リスクオフで1ドル100円割れも考えられる。中国経済が混乱し近隣のアジアが動揺すると、輸出の半分アジアに依存する日本の影響が米国より大きいという。金融相場で日経平均を2万円まで持ち上げたものの、業績相場が見込めず経験則が通用しない。年末年始ヨーイドンの見込み。しばしば述べる申酉(さるとり)騒ぐの始まりだ。せめて、戌(いぬ)笑い、亥(いのしし)固まる。子(ねずみ)繁栄、丑(うし)つまずくまでおつき合い。それも、今年12月にかかってきた。日本は欧米や中国ほど深みにはまっていないが、財政が伸び切って機動的な対応ができない。米国の利上げがこれ以上債務の拡大を困難にするためだ。15年で三つのバブルをつくり出した米国の「好景気」が見せかけとわかる。今度下振れするとつける薬がない。米利上げ来年1月説もあり、今から腹をくくることはないが、雇用や消費、GDPのよしあしなどで説明できないところがミソ。欧州のファンドがマイナス金利拡大を敬遠して日本株に食指。利上げが近づきドル調達コストが上がっているためという。日経平均2万0130円(黄金分割)を目安に戻り売り。毎日千金の重みがある。

26日の日経平均96円高。大引け1万9944円。TOPIX1602(+7)。東証一部の出来高18億6800万株、売買代金2兆円。12月限が80円高で寄り90円高の1万9940円引け。10年債利回り0.295%(-0.005%)。上海総合3635(-0.34%)の引け。冷静なら対応できる。値上がり率ランキングによると、関係分で■■■■■(****)NDS1956)、■■■■(****)、■■■(****)など数えるほど。■■■(****)が確り。TOPK阻害剤が米国立がん研究所のプログラムに採択され上昇トレンド入り。来週、本物かどうかわかる。■■■■■(****)は割安。1ヵ月で3円配当取り。寒波到来で■■■(****)■■■■(****)よし。年の瀬が迫ってきた。(了凡)