資金が向き変える12月 利上げのカウントダウン悩ましい (2015.11.24)
前週末小動き。3連休を控えポジション調整、出遅れの水準訂正にとどまった。パリ同時多発テロから1週間。次の矛先がNYといわれ、荷物チェックやパトカー巡回などめまぐるしい。ウォール街も委縮。アップル、アマゾン、アルファベット頼みという。中国のバブル崩壊、原油安、ドル高にテロも足かせ。12月、利上げをこなすと限らない。東京でも引け先物が値を戻した程度。122円台の円高に振れ主力が見送られた。ばら積み船運賃の8割安を受けてバルチック海運指数が30年振りの安値。リーマン以下になり気になるところだ。19日、米下院で共和党多数の支持により可決したFRBの監督・改革法案。ホワイトハウスの拒否権が伝えられ成立困難の見込みだが、国際金融資本も追い詰められた模様。12月の利上げ前後に予想されるNY金先物1000ドル、同原油先物40ドル割れが見もの。戦後70年、ニクソンショックから40年余の軌道修正をやむなくされたもので株高と逆相関。ちゃぶ台返しを通してこれまで米国に集中していた世界の資金が向きを変える見通し。12月3日のECB理事会でドラギ総裁の踏み込んだ金融緩和に異論が目立ち、同4日OPEC総会でイラン増産を織り込んだ挙げくに減産も考えられる。同15〜16日FOMCを控え、利上げのカウントダウンが悩ましい。このため、黄金分割で日経平均2万0130円を目安に戻り売り。半身に構え逆張りと述べた。もはや、利上げの有無にかかわらずFRBの決定に対し織り込み済み。従って、手仕舞い売り。金先物1000ドル割れから■■■■■■(****)を打診買いの構えだ。11月30日、IMFで中国の人民元がSDRに承認されると次の時代が顔を出す。ところが、一部で米中は対立関係になく、AIIBを中国に持ちかけたのが米国という情報もある。オバマ政権が提案し、中国が引き受ける見返りに南シナ海の行動を許したという。10月27日イージス艦「ラッセン」が南沙諸島を航行したが、11月7日に米中海軍がフロリダ沖で合同演習しており違和感がある。本気で中国の海洋進出を拒むなら空母部隊派遣が筋という。日本は中国を仮想敵国に秘密保護法や集団的自衛権を可決。米国べったりでオーストラリアにも同調しているが、米国が見せかけの対立を演出。安倍政権が客観的な現状認識によらず、願望に近い幻想に閉じこもっている旨忠告している。メディアも困ったものだ。相場が目を覚ますとどうなるか。12月に入るとわかる。OTS(4564)が1日天下。糠喜びに終わった。及ばずながら続きがある。
20日の日経平均20円高。大引け1万9879円。TOPIX1603(+2)。東証一部の出来高18億4400万株、売買代金2兆1800億円。12月限が60円安で寄り10円高の1万9890円引け。10年債利回り0.315%(+0.020%)。23日、上海総合3610(-0.56%)の引け。値上がり率ランキングによると、■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■■(****)、セリア(2782)など関係分。■■■■(****)が確り。HVやEV向け駆動モーター用磁石に参入し中期妙味。■■■(****)のエンジン車ゼロに対応するもの。■■■(****)のIoT標準化に見どころ。16年度導入の見込み。■■■■■■■(****)、■■■■■■■(****)強気。■■■(****)650円が目安。■■■■■(****)は一触即発だ。(了凡)