11月閑散に売りなし 年末年始予想される商品の急反発 (2015.11.25)
3連休明け確り。後場、戻り売りをこなし高い。東証一部の値上がり1236、値下がり554、変わらず127。連休中テロと刺し違えた欧米、中国の市場が小康を保ち、日本も23日靖国神社の公衆トイレで爆発騒ぎ。連鎖反応が起きた。やり場のない11月、閑散に売りなし。郵政上場とMRJ初飛行成功が市場に光明をもたらし、引け前日経平均1万9954円まで上昇。黄金分割の目安2万0130円にあと176円。窮屈な戻りに変わりない。政策期待、追加緩和余地も限られているためだ。12月3日のECB理事会で緩和一辺倒の総裁にドイツがブレーキをかけ、同4日OPEC総会の減産合意とイラン増産の兼ね合いも微妙。同15~16日FOMC後の米利上げにしても0.25%刻み。ちまちましてしょぼいが、莫迦にするとやられる。これまで禁じ手を乱発しており、米国の場合15年でネット、サブプライム、金融緩和三つのバブル。雇用統計によりかかった景気好転を手掛かりに「正常化」を目指すもの。住宅から自動車に乗り移ったサブプライム景気といわれ延命工作に過ぎない。24日述べた米中のAIIBと南シナ海を巡る取引も否定できず、1972年極秘訪中したキッシンジャーがニクソンと毛沢東の間で米中国交正常化を交わした事実が伏線。米国は同年の日中国交回復を飛び越し中国を30年引き回して「経済大国」にしたが、今となれば国益を損なう対立もみられ、23日閉幕した第2回富士山会合でしきりに日米同盟を強調した。軍事や外交といえども、よって立つ経済が基盤。23日のNY市場で寄り前アラガンと経営統合を発表したファイザーが米国の現状を物語っている。買収総額19兆7000億円とケタ外れ。統合後本社をアイルランドに移し節税。この種の手口で米国主要500社の実効税率が40%から平均28%に低下。過去数年で50社以上米国を離れたという。同日、ファイザーとアラガンそろって3%下落。株式交換の目安になったアラガン363ドルに対し301ドルで引けたという。これでは米国が成り立たない。中国と同様に資金が海外に逃げ出している。12月3日から16日にかけて米利上げカウントダウン。その後、実施の有無にかかわらず金・原油先物の1000ドル、40ドル割れが焦点。株と対極の動きにある。バルチック海運市況が惨憺たる大暴落に見舞われ緊迫した場面。年末年始、商品市況の急反発が予想される。おのずと株高に跳ね返り一息つくはずだ。原油をはじめ資源安が実体経済を持ち上げるのに18ヵ月かかるという。来年2月ごろに相当する。
24日の日経平均45円高。大引け1万9924円。TOPIX1605(+2)。東証一部の出来高20億6200万株、売買代金2兆2800億円。12月限が20円安で寄り10円安の1万9960円引け。10年債利回り0.315%(+0.005%)。上海総合が3616(+0.16%)で引けた。値上がり率ランキングによると、■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■(****)など関係分。■■■(****)が348円引け。余熱が感じられ次の目安450円。医学生物(4557・JQ)は3Q にも黒字転換。復配に向けて追い込みに入った。■■■■■■(****)、■■■■(****)ともに年末年始楽しみ。いよいよ寒波到来が伝えられ、■■■(****)と■■■■(****)が人気を集めそうだ。(了凡)