証券ビュー

アンコール伊勢町

余熱持った官製相場 中国とロシアの天下取り共倒れ (2015.11.12)

 手掛かり難から小動き。小幅円高をこなしジリ高。余熱を持った展開になった。前日NYがまちまちに対し東証一部の値上がり65%。騰落レシオが130%台になり、13日のオプションSQを前に買い戻し。

ポジション調整とみられる。このほか、11日午前11時過ぎMRJ初飛行成功が伝えられ、■■■■(****)の高値更新もあって堅調。14時半発表された中国の経済関連統計を吸収した。一口でいうと、官製相場。政府保有のうち10%売り出した郵政グループ3社の後押し。計50%の計画で追加公募の地ならし。指数組み入れに伴うもので、FTSE(ロンドン証取子会社)が11月10日なら、MSCI(米企業)は同17日の引けでリバランス(配分調整)の見込み。10日、130万株買い物が集まった模様だ。16日に7~9月期GDPがマイナス成長でも御用金優先。NISAと連動し資金調達に道筋をつける構えだ。本尊が日本政府といわれるだけに、外資系が目の色を変え年度末に向けて追い込み。意外高も考えられる。しかし、12月から波乱含み。FRBが利上げすると材料出尽くし。しないと肩透かし。さんざん織り込んだ反動が予想される。このため、一時的に戻しても逆張り。むしろ、一番人気の■■■■■(****)がMSCIの時価総額基準に届かず対象外。納会の引けでTOPIXのリバランス終了後に安値を拾うといい。年明け投げが出ると、高値4120円の半値で手に入る。受け売りだが、今の米国財政を支えているのが中国と日本。莫大な貿易赤字を25年以上放置しながら、その都度ドル還流システムを編み出して延命。今回も利上げアナウンスの上げ下げで1年以上引き回した。日本は米国の天領といわれ口出しできないが、中国がロシアと組んで天下取り。天敵の米国弱体化が最大の理由という。1999年ユーロ誕生がドルの受け皿といわれ、今年12月ECBの追加緩和で風前の灯になりかけているのが印象的。ロシアも国家財政の大半石油と天然ガスで占め、1年有余で相場が半値以下に下がり首が回らない。面白いのがロシア有力筋のプーチン大統領評。「あの男は危機管理が甘い」。旧ソ連がアフガニスタンに進駐し撤退したように、シリア介入が命取りになるという。中国は外貨準備と米国債保有で世界一。米国と日本を圧倒し、11月30日人民元が念願のSDRに採用され出来上がり。IMFの特別引き出し権がドルに代わり「基軸通貨になる」旨と受け取れる。しかし、金融、財投、為替操作も行き詰まり打つ手なし。11日習主席が突然ベトナムを訪れ、改めて中越融和を持ちかけた。
 11日の日経平均20円高。大引け1万9691円。TOPIX1595(+5)。東証一部の出来高21億3500万株、売買代金2兆4400億円。12月限が30円安で寄り100円高の1万9750円引け。10年債利回り0.320%(+0.010%)。上海総合3650(+0.27%)の引け。値上がり率ランキングを見ると、■■■■■(****)をはじめ■■■■■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)など関係分。■■■(****)が298円引け。引け間際に強いアタリがきた。■■■■■(****)も出番が近い。(了凡)