米利上げと追加緩和 妥当かどうか来週市場が決める (2015.10.22)
小甘く始まり一段高。後場、売り物薄で弾みがついた。テクニカルなものでヘッジファンドの買い戻しが主因。前日決算を発表した■■■■(****)や■■■■(****)が買われ、
電子部品の受注増が伝えられた■■■(****)と■■■■■(****)も大幅高。引け間際まで買い戻しが続き、東証一部の騰落レシオ123%台(25日平均)に上昇。上海総合が下げに転じ伸び悩んだ。同総合3320(-3.06%)の引け。26日「5中総会」(中国共産党の第13次5ヵ年計画)を控え手詰まりという。21日発表された9月の貿易統計を見ると1145億円の赤字。6ヵ月連続赤字で中国向け輸出3.5%減。数量、金額とも2ヵ月連続マイナスで打つ手がない。事実、19日発表された中国の7〜9月期GDP6.9%に対し、実体経済を示す鉄道貨物量と輸入額のマイナス幅拡大。虚偽の発表が世界にとって相当なリスクになった。27〜28日FOMC、30日の日銀政策決定会合で米利上げ、追加緩和の有無を巡り日経平均の半値戻し1万8923円が目安。あと369円に迫った。9月9日の戻り高値1万8770円も関門。売りたい強気が本音とみられる。FRBが利上げしても見送っても不如意。日銀の追加緩和然りと述べた。率直なところ、米国の雇用と10年債利回りに関係がない。あるとしても消費といわれる。昨年10月から利上げアナウンスが頻繁で、6月3日2.3642%をピークに直近2.067%と右肩下がり。上がる道理がない。本物ならとっくに3%を突破している。同様に日銀の追加緩和もFRBやECBの失敗にくみするもの。放っておいてもデフレ経済20年の巻き戻しで円安株高になったというのが正体に近い。やるとすれば、現在中国売りを自国で買い支えている米国債を日本が一部引き受けるため。2日、昨年10月80兆円規模になる公算が大きいと述べた。月末にかけて半値戻しを目安に手仕舞い。ちゃぶ台返しに備えるところだ。受け売りだが、15年前ブラインダー元FRB議長(プリンストン大教授)の発言が興味深い。いわく、金利ゼロの世界は単に変数がゼロになったのでなく、物理でいう絶対零度のようにそれまでと基本的に違う論理が支配するというもの。ところが、FRBは変数がゼロになっただけで今までの理屈が通用すると考えている。妥当かどうか来週市場が決める。科挙ゆえに優秀といわれる中国の官僚も超人でなく凡人に過ぎないという。在来型で30年ぶっ飛ばしてきた経済が8、9月みるみる失速。国運を見ると、2016年一時持ち直し17年下振れ。18〜19年天中殺と出ている。
21日の日経平均347円高。大引け1万8554円。TOPIX1526(+27)。東証一部の出来高21億2100万株、売買代金2兆2200億円。12月限が変わらずで寄り330円高の1万8540円引け。10年債利回り0.315%(+0.005%)。■■■■■(****)が上方、■■■■(****)は下方修正した。心配無用だ。値上がり率上位を見ると、■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■(****)、■■(****)、■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■(****)など関係分。このご時世、誠実な人が最も伸びるといわれる。(了凡)