日本を除き全部沈没 10〜12月ちゃぶ台返しに焦点 (2015.10.21)
高安まちまち。大半見送られた。米利上げに備えたポジション巻き戻しと追加緩和期待の後退が主因。味も素っ気もない。9月半ば首相の携帯値下げ指示を受けて急落した■■■■(****)と■■■■■■(****)が
買い戻しで日経平均を50円持ち上げた。
19日の有識者会合で単なる値下げからユーザー間の不公平是正に風向きが変わったという。年内五分五分といわれる米利上げ、中国経済下振れが浸透。来週から7〜9月期決算発表本格化。これまで下期1割減益を織り込んだといわれ、個別に買い戻しも予想される。気になるのが、20日ロイターが伝えた米財務省の為替報告書。円が過小評価されている内容で日銀の追加緩和をけん制している。米国で再び債務上限問題が取りざたされ、今後も米国債から資金流出が続くとドル安。おのずと円高に跳ね返る。国内外、円キャリーによる買い戻し残高が8兆5000億円(8月末)といわれ金縛りになった。このため、指数取引が限界をきたしバリューシフト。旭化成(3407)を一例に半値以下の出物が狙い。10〜12月のちゃぶ台返しに焦点を絞った。そこで、21日発売される若林栄四氏の新刊を紹介する。「世界経済の破断界〜世界に吹き荒れる後退とデフレの真実」。2016年、世界は同時デフレに突入し日本だけ回復するという。引用すると、米国経済が終焉を迎えた今、FRBがほぼ確実に米国を間違った方向に導くことになるだろう。日本も影響を受けるが、最悪状態を脱しているので米国ほど危機はない。欧州は金融政策で手詰まり。EUが限界にきている。中国も世界デフレと米国の終焉を受けて停滞期入り。日本を除き全部沈没といった内容。黄金分割が人生の糧といわれ持論に近い。ところが、専門の為替で6〜7月からドル安株安のトレンドを見抜き、トレンドが違うのに追加緩和を本気で考えている日銀を一喝。さすが速水総裁の後輩たち。バズーカが効いても1〜2週間。その後急激な円高が進行するという。おまけに、日本の株は来年いっぱい大幅に下落する。バブル天井から27年(162ヵ月×2)の日柄が来年12月で底値を探るタイミング。その前の大きな日柄が13年半(162ヵ月)前の2003年4〜6月で、日経平均が安値7604円をつけたというもの。2015〜16年に限りどんなに勉強しても後悔しない。
20日の日経平均75円高。大引け1万8207円。TOPIX1499(+4)。東証一部の出来高17億8100万株、売買代金1兆8200億円。今年ワースト3番目という。12月限が120円高で寄り80円高の1万8210円引け。10年債利回り0.315%(-0.005%)。上海総合が3425(+1.14%)で引けた。値上がり率上位を見ると、■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■(****)、■■■(****)など関係分。それなりにあるものだ。19日、MRJが2週間ぶり走行試験を実施。26〜30日初飛行に向けて性能をテストした。国交省航空局の許可を得てカウントダウン。直前に時速200キロ(19日同50〜80キロ)を予定している。YS11から半世紀振り。成功すると製造業の底上げにつながる。■■■■■(****)、■■■(****)、■■■■■■■■■(****)などバリューが上がる。(了凡)