8日からゲーム再開 ちゃぶ台返しが終わると大きい (2015.10.07)
米株高を受けて堅調。TPP大筋合意とノーベル賞効果が後押し。引け伸び悩んだ。7日の日銀政策決定会合、9日オプションSQを控えポジション調整。こわもての地合いだ。
1987年10月19日のブラックマンデー、1929年10月24日の暗黒の木曜日がトラウマ。2008年9月15日のリーマンショックも記憶に新しい。前日、喝が入る国慶節明けと述べたばかり。8日から上海総合が開きゲーム再開。3連休明け本格化の見込み。月末にかけて米利上げ、日銀の追加緩和が焦点になる。前日NYダウ304ドル高、ナスダック4日連騰、S&P5日連騰も引っかかった。格別好材料が見当たらず、米雇用統計悪化、利上げ年明け持ち越しを好感したといわれ、いかにも頼りない印象。合意を優先したTPPにしても、無理難題を押しつける米国の要求に日本が11ヵ国代表で渡り合った経緯も伝えられる。勘繰りを承知でいうと、郵政グループ上場が米アフラック(アメリカンファミリー生命保険)を噛ませ、ひところ郵貯と簡保300兆円乗っ取りで大騒ぎした延長上の案件。利害調整が難しい。当時物議をかもしたオリックスの宮内シニア・チェアマン(80)が、TPP大筋合意を評価し「日本の構造改革に有効。経済にもプラス」といった趣旨の発言でお茶を濁した。しかし、今後日本経済を回すため、第三次産業の生産性向上、規制改革に向けた政治決断、人口問題、TPP成立のほか観光業の発展が必要という。もっとも、現在50年か100年に一度やってくる経済の曲がり角。食うか食われるか国レベルで戦闘状態に追い込まれた。米国をはじめ中国、ロシアなど背に腹は代えられない状態。ブラジルではレアル暴落にさらされ質屋が引っ張り凧といわれる。その点、日本のポジションよし。来年7月W選挙も考えられ、今後経済をはじめ政策対応予想以上。与・野党挙げてありったけ動員される見込み。このため、11月大荒れになろうと年度末高い。さらに、新年度持ち上げる見通し。日経平均2万2000円にハッタリなし。むしろ、控え目。NYダウが暗黒の木曜日から25年後高値を更新したのに対し、日経平均は半値戻しに過ぎない。だが、5年後の東京五輪にかけて6万3000円説も流れ、ちゃぶ台返しが終わってから大きい。前日述べた中国政府の運用機関が日本企業116社の大株主になっているほか、欧米でも安心・安全に質のよさや割安感など日本企業を見直す動き。びくびくする必要ない。10〜11月が来年前半を左右する。選挙が終わると後の祭りだ。
6日の日経平均180円高。大引け1万8186円。TOPIX1475(+11)。東証一部の出来高24億3800万株、売買代金2兆3900億円。12月限が280円高で寄り100円高の1万8170円引け。10年債利回り0.325%(+0.015%)。7日、新しい流れが出るはずだ。値上がり率上位を見ると、■■■■■■(****)、■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■(****)、■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■(****)など関係分。医学生物(4557・JQ)は反落。550円で引けたものの続きが残っている。NDS(1956)、■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■(****)など依然強気。これから5年面白い。(了凡)