喝が入る国慶節明け 米利上げ、追加緩和後11月大荒れ (2015.10.06)
週明け確り。主力をはじめ資源、TPP関連など堅調。自律反発に尾鰭がついた。前週末、米雇用統計が裏目に出てNYダウ一時258ドル安。売り一巡から458ドル上げ、200ドル高で引けた余韻。先物による空中戦で、日銀の追加緩和や政策期待もうかがえる。
同雇用統計にこだわると、8、9月ともに下振れ。失業率5.1%、平均世帯所得年換算5万5794ドル、新築住宅55万2000件。さらに、自動車販売台数も年換算1820万台で最高。ピーク圏とみられ、10月米利上げの条件が整った。一方、日本は10月7日改造人事で経済優先を打ち出すのが安倍政権の狙い。11月4日郵政グループ上場をきっかけに株高再燃が伝えられ、30日の日銀政策決定会合に対し追加緩和を強く求めている模様。昨年10月と同様に80兆円規模。2013年4月の異次元緩和120兆円。1年半で消化し昨年追加。それでも足りず80兆円割り当てという。米国債引き受けを意味するもので、8月から12兆円以上売り越しといわれる中国の穴埋め。国内には回らない。つまり、昨年の追加緩和が異次元でも今年は低次元。成功すると限らない。このため、27~28日FOMC間際まで追加緩和期待を織り込み30日発表売りと述べた。9月17日にFRBが利上げを見送っても同18日の日経平均362円安。5連休明け498円安。翌週大幅安になったトラウマもある。近頃中国の日本叩きが沈静化。ゴールドマンの試算で3ヵ月約25兆円にのぼる上海総合のPKO失敗に落胆。欧米のほか日本、アセアンの企業も中国から手を引き資金流出が止まらない。12月発足予定のAIIBに7ヵ国不参加。米国と日本に出資を要請しているが梨のつぶて。背に腹は代えられないところに来ている。ロシアのシリア空爆も原油価格引き上げが狙いといわれ、日本と平和条約や北方領土を話し合える状態でなくなった。内政や外交、軍事も経済が回らないと機能しない。8日、国慶節明けから10~12月の相場に喝が入る。中国投資有限責任公司(中国政府の運用機関)は、これまで日本企業116社の大株主になっており、年末年始日中関係が好転するのも時間の問題。9月25日米中首脳会談で相手にされず、発表する統計も世界に信用なし。事実上、27~28日FOMCで米利上げ。30日の追加緩和も決まっている。11月再び大荒れ。今年は50年か100年に一度の天災、人災が頻繁に起きる。8月11日の日経平均2万0946円から9月29日1万6901円まで4045円下げた。半値戻し1万8923円が戻りの目安。■■■■■(****)も同様に182円が関門になる。
5日の日経平均280円高。大引け1万8005円。TOPIX1463(+19)。東証一部の出来高18億9600万株、売買代金2兆円。12月限が260円高で寄り400円高の1万8070円引け。10年債利回り0.310%(-0.005%)。値上がり率上位を見ると、■■(****)、■■■■(****)、KNT(9726)■■■■■(****)、■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■(****)など関係分。医学生物(4557・JQ)は週明け続き。ノーベル賞関連で出直り8日から名古屋で日本癌学会。5日、共同研究先の坂口阪大特別教授が日経に紹介された。670円の指値に注目している(了凡)