来年2~4月買い戻し 戦後70年未辛抱のあと申酉騒ぐ (2015.10.01)
買い戻しが広がり自律反発。3日振りに持ち直した。昼休み中、先物・裁定買いが入り後場ドレッシング一色。日経平均一時530円高。結局、前日空けたマド埋められず。10月1日の日銀短観、2日米雇用統計発表待ち。
真空地帯の戻りで盛り上がりに欠ける。寄り前伝えられた8月の鉱工業生産指数97.0(-0.5%)。2ヵ月連続弱含み。以下、出荷指数95.7(-0.5%)、在庫指数114.1(+0.4%)、在庫率指数119.1(+6.1%)も悪化。製造工業生産予測調査で9月+0.1%、10月+4.4%が光明。9月24日、首相が自民党本部で会見し「経済最優先」を打ち出したが、的を並べただけで矢がないといわれる。第一は希望を生み出す強い経済。第二が夢をつむぐ子育て支援。第三も安心につながる社会保障とあって英フィナンシャルタイムズが酷評。取りつくシマがない。GDP600兆円を掲げ戦後最大の経済を実現する旨の空念仏然り。取り巻きのネタが尽きた。10月7日の内閣改造、年末にかけて税制改革、予算編成など期待薄。FRBが9月16~17日のFOMCで利上げを見送ってから神通力を失ったように、10~12月再び株安、資源安、新興国の通貨安に見舞われると打つ手がない。前日述べたように、FRBが利上げを強行しようと、踏みとどまろうと手仕舞いが予想されるためだ。中国から資金流出、中国企業のドル建て債務膨張が致命的。何より8月中旬から延べ3兆円売り越した外資が行き過ぎた弱気。9月29日下放れした日経平均にも出ている。しかし、中国は先進国の資本主義と一線を画したもので、少なくても向こう1~2年問題を先送りするとみられ、まだ体力が残っているのも事実。個人消費が株価によらず不動産に左右され、底入れの兆しという。それに、中国経済が落ち込んでも米国が回っていれば日本にとって不幸中の幸い。歯切れこそ悪いが、この先景気後退を食い止め緩やかな拡大が見込まれる。このため、8~10月売り込んだ向きの買い戻しが来年2~4月に表面化。実体経済が悪化しようと日経平均2万2000円まで読める。国慶節(10月1~7日)にかけて反転のきっかけを探る場面。9月17日述べたように、戦後70年の日経平均を見ると未辛抱のあと2016年(申)+10.4%、17年(酉)+15.0%と「申酉騒ぐ」データそのもの。前半に分がある。値上がり率上位を見ると、■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■(****)、矢作建(1870)、■■■(****)など関係分。上海総合が3052(+0.48%)で引けた。
9月30日の日経平均457円高。大引け1万7388円。TOPIX1411(+35)。東証一部の出来高25億8300万株、売買代金2兆6000億円。12月限が300円高で寄り390円高の1万7330円引け。10年債利回り0.350%(+0.020%)。■■■■■(****)が下方修正。3Dソフトが伸びる一方、2Dの落ち込みによるもの。忸怩たる思いだが、8月安値の320円を目安に難平買い。■■■■■■■(****)も下方修正。下値を計算すると1090円どころ。カジノ法案がたなざらしになった。10月安値を買い下がり。医学生物(4557・JQ)が10月早々見もの。■■■(****)も脈がある。10月にMRJの初飛行が成功すると航空機関連人気化。■■■■■■■■■■(****)も狙い目だ。(了凡)