証券ビュー

アンコール伊勢町

利上げしても手遅れ 深夜NYに東京発の株高とどろく (2015.09.10)

自律反発で始まり全面高。主力に買い戻しが集中し日経平均高値引け。深夜のNYに東京発の株高がとどろいた。休場明けNYダウ390ドル高、120円台の円安、上海総合3243(+2.29%)など休場前と対極。

出来高、売買代金が物足りず、11日メジャーSQを控えポジション調整待ったなし。首相総裁再選が決まり10月内閣改造、経済最優先が伝えられるや、日本の景気対策に中国の財政出動も憶測を呼び、引けにかけて買い戻し一色になった。年明け同様鯨幕相場の趣き。16〜17日FOMC、19日から5連休、下旬に米中首脳会談もあり喜んでばかりいられない。無事を祈ることしきり。ご時世に適応するためだ。事情通によると、17日FOMCに対し市場は利上げを20%程度しか織り込んでいない。2016年末まで3回目の利上げを9割、17年末にかけて5回目が行われるのを織り込んでいるという。相当突っ込んだ_分析でびっくりした。上には上がいる。今年3月日経の「十字路」に出ていたもので、少し長いが引用する。金融政策の効果が現れるのに18ヵ月かかることを考えると、利上げによる金利の正常化は手遅れになっている可能性が大きい。正常化が遅れるリスクは、資産バブルが一段と加熱すること。株価バブルが特に深刻だ。米国経済の基本問題は、生産性が上がっていないこと。GDP成長率が2%台前半に対し労働投入量は3%を越え、サービス化経済で生産性の引き上げが極めて難しい。さらに、量的緩和は消費しか刺激しない。金融正常化のため、マネーから投資主導に戻さなければならないが、結果として市場の混乱を押し切ってでもやるという勇気が当局にあるかどうか別の問題という。18ヵ月先が気になった。FRBが9月か12月に利上げしても2017年手遅れ。ケインズ的な需要拡大の限界と、これを反映した世界経済の成長率低下が避けられないわけだ。日経平均が8〜9月安の反動で来年2〜3月2万2000円の仮説をお伝えした。9日1万5000円か2万円説で対立し、3分の1戻し1万8952円を突破。半値戻し1万9180円まで410円に迫った。9月第3週にかけて紆余曲折が予想され予断を許さない。黄金分割で自律反発の目安を探ると、■■■■■(****)2万2570円、■■■■■(****)860円、■■■■(****)206円。■■■(****)で344円が関門だ。■■■■(****)が自己免疫疾患治療剤で気の利いたリリースを発表したが、同社と医学生物(4557・JQ)にも共通するものがある。
 9日の日経平均1343円高。1万8770円高値引け。TOPIX1507(+90)。東証一部の出来高27億9600万株、売買代金3兆1400億円。9月限が560円高で寄り1120円高の1万8580円引け。夜間取引も堅調だが、空売り比率が37.4%(8日41.2%)に下がった。10年債利回り0.365%(+0.010%)。値上がり率上位を見ると、■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■(****)、■■■■■■■(****)など関係分。■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)など自律反発。■■■■(****)、■■■■■■■(****)然り。■■■■(****)がひと皮むけた。(了凡)