米国と中国の板挟み 波乱のたび見直される日本企業 (2015.09.09)
買い一巡後反落。後場一段安。二段下げ途上だ。日経平均が2月の水準。欧州のストックス600を見ると年初来の上げ帳消し。前週3~4日中国、週明け米国休場を通じてショート(売り持ちポジション)が拡大している。
11日メジャーSQをこなすと16~17日FOMC。7月9日の日経平均1万9115円をシグナルに調整10週目にあたる9月第3週を迎える。労働生産性の落ち込んだ米国利上げ、工業化が限界に達した中国経済の板挟み。前場NYダウ、後場上海総合に煽られ大揺れ。利上げの有無に下旬といわれる米中首脳会談が目玉だ。しかし、大型台風の進路と同様に豪雨や暴風、高波など警戒感が強く備えも相当なもの。このため、台風一過。無傷を祈りたい。7月にちゃぶ台返しのガス抜きが始まり8月後半本格化。9月アク抜けも考えられる。寄り前発表された4~6月期実質GDP速報値の上方修正。設備投資が下方修正され、在庫増、個人消費伸び悩みなど内容が今ひとつ。昼休み中伝えられた中国の貿易統計(8月)も輸出5.5%減(輸入13.8減)に下振れ。実体経済の低迷が目立つ。しかし、リーマンショックや超円高、東日本大震災を通じて日本企業が力をつけたことも事実。受け売りだが、財務省が1日に発表した4~6月期の法人企業統計によると、大企業全産業の損益分岐点が71.9%(前期比4.5%改善)となり1980年以降最低という。■■■(****)をはじめ極限の企業努力によるもので円安、原油安を呼び込んだ。この上、波乱のたび日本企業が見直されるとみられ、3日、来年2~3月売りポジション解消により日経平均2万2000円の仮説をたてた。以前から注目している慶大の櫻川昌哉教授が面白い。日本の株式市場が信頼を維持できれば、中国でバブルを起こした過剰マネーが日本に流れ込む可能性もあるという。4日、バリューで来年の計。第3週三角もち合い放れ受け入れと述べたばかり。迎えた9月、米国と中国を相手に不足なし。日経平均1万5156円(黄金分割)を目安に難平買い下がり。来年2~3月利食い千人力だ。イエレンFRB議長は典型的な「中央銀行育ち」で、現状の非伝統的な金融政策を一刻も早く脱し、面子をかけて利上げのチャンスをうかがっているという。一方、8日自民党総裁続投が決まった安倍首相。18日安保法案が通れば、11月郵政上場を念頭に10月にも「大型」景気対策に踏み切る公算もある。悲観無用、高値から半値をめどに買い下がり。■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■(****)然りだ。
8日の日経平均433円安。大引け1万7427円。TOPIX1416(-28)。東証一部の出来高22億3400万株、売買代金2兆2700億円。9月限が50円高で寄り410円安の1万7460円引け。夜間取引で1万8000円台を回復している。10年債利回り0.365%変わらず。目先反発が見込まれる。値上がり率上位を見ると、関係分で■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■■(****)止まり。医学生物(4557・JQ)、■■■(****)をはじめ■■■■■■(****)、■■■■■■■(****)など主力の難平が先決。■■■■■■(****)、■■■■(****)然り。SQ、FOMC、米中首脳会談後など楽しみ。もう一皮むけるところだ。量が頭打ちなら質を上げるほかない。(了凡)