ついて回る日柄整理 ドル離れと逆石油ショック厄介 (2015.08.27)
買い戻しが広がり急反発。後場値を飛ばした。25日夜、中国が政策金利と預金準備率引き下げを発表し、欧米の株高に呼応するもの。自律反発とみられる。午後1時半、上海市場の昼休み。先物に断続的な買いが入り一段高になった。
上海総合が気をもたせ、3092(+0.43%)まで戻したため。引け2927(-1.27%)で物足りない。日経平均を見ると、6日連続安のあと7日振り陽線を引き、3分の1戻し1万8813円目前。半値なら1万9374円と述べた。買い戻しが一巡すると二番底。日柄整理がついて回る。この間、27〜29日ワイオミング州ジャクソンホールで地区連銀年次シンポジウム。9月4日米雇用統計(8月)発表。そして、同16〜17日FOMCが主要イベント。米利上げの有無が決まる見込み。20日述べたように、7月9日上海総合暴落から10週目に相当する9月第3週が次の潮目。間際高いなら売り、安いなら買いが合理的。しつこい利上げアナウンスでまる1年「ドル防衛」。10月以降、一人勝ちといわれた米国のちゃぶ台返しが予想される。このため、9月第3週にかけて戻り売り。冷静、前向きに駒を進めるところだ。25日、サマーズ元米財務長官(60)のNYラジオ局インタビューが打ってつけ。受け売りだが、物価がFRBの目標2%を下回り賃金インフレの心配なし。株の急落が市場参加者に景気や相場へ過剰な期待をそいだ。こんな時にFRBが利上げでブレーキをかける必要ないという。至極もっともで反論の余地がない。9月どころか年内、来年もなし。材料出尽くしでドル離れ。円高に跳ね返るわけだ。一人勝ちは駄目。長持ちしない。中国でもこれまで30年中間層がGDPを押し上げ、世界第2位の経済大国になったが、不動産バブルが弾け株でも痛手を受けて再び二極化。中間層の没落が予想される。人民元4.5%切り下げも半端で当初から10%レベルが目安といわれる。主要国の財政が手詰まり、金融政策も選択肢が限られ、金や原油先物など国際商品にも皺寄せが及ぶ。米国の場合、リーマンショックから7年がかり。FRBが緩和マネー400兆円投入した見せかけの好況が踊り場入り。10月以降ドル売りを浴びると厄介。値幅、日柄ともに一級品の整理が見込まれる。このため、9月第3週に向けた戻りが来年のエネルギー。11月に郵政上場を控え、日銀やGPIFの介入も考えられる。25日、■■■(****)を230円で難平したように、■■■■(****)の戻りも注目される。ロンドンでは反落の始まりという。
26日の日経平均570円高。大引け1万8376円。TOPIX1478(+46)。東証一部の出来高34億4700万株、売買代金3兆8000億円と高水準。9月限が130円高で寄り770円高の1万8440円引け。10年債利回り0.375%(+0.005%)。メディアが株安を過大に伝えた。5月から緩和マネー巻き戻し。ちゃぶ台返しの調整を述べてきた。■■■■■■■(****)、■■■■■(****)のほか3D関連の■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■■■■■(****)、■■■(****)など底値圏で難平買い下がり。■■■■■(****)、■■■■■■■■(****)然り。9月の戻りで半分手仕舞い。一度線を引かないと引っ込みがつかなくなる。■■■■■■(****)の動きが来年を示唆するもの。■■■■(****)もそうだ。逆石油ショックを迎える。(了凡)