値幅一巡日柄整理に 夜間取引で先物1万8000円台 (2015.08.26)
前日と同様全面安。24日NYダウ588ドル安と25日上海総合2964(-7.63%)の板挟み。日経平均733円安になった。前日に続き東証一部の出来高47億40000万株、売買代金4兆9200億円に手ごたえ。
25日三空となり、窓埋めしただけに底入れゾーン。前引け持ち直したが、後場上海株安に引っ張られ仕切り直しだ。日経平均を見ると、25日移動平均線2万0289円との乖離-12.24%。2011年の東日本大震災後3月17日-13.62%に匹敵し、東証一部の謄落レシオも25日平均67.21%。12年6月5日61.78%以来の水準という。つまり、値幅整理一巡。リバウンドが見込まれるものの、日柄が必要なようだ。上海総合の場合、11日から4日で4.5%切り下がった人民元を見切り資本が逃げ出して底割れ。天津爆発、翌日と22日の工場爆発で決定的になった。輸出ドライブをかけるため、もう一段切り下げると逃避に拍車。金利急騰が見込まれ逆効果と伝えられる。日本は比較的健全で、前日述べた外為特別会計の含み益20兆円がアベノミクスの置き土産。11月に郵政上場を控え、日銀やGPIFなど介入も予想される。7~9月期GDPもマイナスなら大型補正。追加緩和も視野にある。このため、日柄整理を前向きに受け入れ、連日30%台後半の空売り筋と戦うことにした。リーマンショック直後、中国が4兆元出して世界の需要後退を食い止めたといわれ、利上げを口実に世界の緩和マネーを米国に呼び込んだ金融戦争。踊り場を迎えた。そもそも、08年米国の住宅バブルが崩壊しフレディマック300兆円、ファニーメイ220兆円の不良債権が発生。米国の住宅ローン1200兆円の43%を両社が保証し回収、利払が困難になったわけだ。市中の米国債500兆円といわれ、米国政府の保証が計1020兆円にほぼ倍増。フレディとファニー計520兆円を棚上げして金融緩和に傾倒。目一杯カンフルを打って利上げ作戦に切り替えた。米国が中国富裕層の資本逃避先といわれるが、原油安や中国経済の落ち込みで米国利上げが間延びしても反動がある。昨年10月からさんざん織り込んでいるためだ。これに対し、97年表面化した日本の金融危機のかわいいこと。公的債務が1000兆円を超える一方、個人金融資産も1700兆円を突破。曲がりなりに国債を国内で消化し円の対外信用力が高い。波乱のたび見直され、10月にちゃぶ台返しが本格的になっても消去法で買われる。日本株も同じだ。日経平均先物が夜間取引で1万8000円台を回復している。前日、OTS(4564)を例に230円の下値的中。3分の1、半値、全値戻しにつながる。中国が追加緩和を決めた。
25日の日経平均1万7806円引け。TOPIX1432(-48)。9月限が610円安で寄り740円安の1万7670円引け。10年債利回り0.380%(+0.035%)。8月11日の戻り高値2万0946円から25日まで3200円押した。3分の1で1万8813円、半値なら1万9347円が目安。ものにすると10月から面白い。■■■■(****)の場合、原油安が最大の手掛かり。18日912円を戻り高値に25日まで約200円押した。来年4月電力自由化を控え倍返しが見込まれる。代わり映えしないが、■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■(****)など難平買い下がり。悪化の一途といわれる安倍首相(60)の体調が気掛かりだ。(了凡)