並みの年なら夏枯れ 緩和圧力後退し売り込みの反動 (2015.08.11)
週明けまちまち。前週末の米株安、円高を受けた売りが一巡し切り返した。日経平均、TOPIXともに後場高い。7日、4〜6月期決算発表一段落。並みの年なら夏枯れだが、来年参院選を控え内需関連に政策期待がのぞく。米国の主要3指数が9月利上げ、原油安、ドル高など織り込む一方、日経平均は主力の4〜6月期決算が好調な上、原油安にドル高も支援材料。しつこく高値圏にとどまっている。7日に東証一部の時価総額が604兆円(6月24日603兆円)となり最高。10日発表された2015年1〜6月日本の国際収支を見ると、米国の景気回復と円安、原油安を主因に8兆1800億円黒字。東日本大震災前の水準を回復し、6月の収支も5500億円黒字で12カ月連続。さらに、■■■■(****)の川内原発1号機が11日午前再稼働の運び。過不足なく織り込んでいることがわかる。ギリシャ債務問題、中国の上海総合指数暴落、米国利上げ懸念など6〜7月ガス抜きによるもの。受け売りだが、日銀を含め世界の主要中央銀行が米国利上げを前に一時休戦。ドル高と自国通貨安が進むため、これまでの緩和圧力が後退したという。なるほど説明がつく。市場が米国利上げに腹をくくるとすれば、9月4日の米雇用統計発表を踏まえ、同16〜17日のFOMCが適切。よって、参院選の前年6勝1敗の日経平均に分がある。10日、裏目に出る夏枯れ相場と述べた。同日、■■■■(****)がJPX400採用を見送られ急落する一方、■■■■■■■(****)に■■(****)25%、独フロイデンベルグ75%、1株1200円の条件でTOBが伝えられS高。■■■■(****)が4〜6月期決算で基礎利益1500億円超を計上し日生を抜いたという。10日の値上がり率上位を見ると、■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■(****)、■■■■■(****)、■■■(****)、■■■■(****)、■■(****)、■■■■(****)など関係分。意外なほど多い。上海合同指数が3928(+4.93%)で引けたのも好感された。10月にも予想されるちゃぶ台返しを前に嵐の前の静けさ。日本は郵政上場の成功が不可欠で来年の景気回復然り。悲観人気が根強いだけに、上海総合暴落を受けた日経平均1万9115円(7月9日)の反動高が先行。すでに7月21日の2万0850円をとらえ、6月24日の年初来高値2万0952円に挑戦。9月にかけて倍返し2万2789円(黄金分割2万2765円)も考えられる。
10日の日経平均84円高。大引け2万0808円。TOPIX1691(+12)。東証一部の出来高21億9000万株、売買代金2兆6500億円。9月限が100円安で寄り80円高の2万0790円引け。10年債利回り0.405%(-0.010%)。売り方の買い戻しを誘う動きだ。■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■■■(****) 、■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■(****)など一段高妙味。医学生物(4557・JQ)、■■■(****)も巻き返しが予想される。矢作建設(1870)を企業レポートで紹介した。50年、100年分ともいわれる関連通信インフラ受注が見込まれるNDS(1956)も狙い目。時価331円に対し1株当たり連結純資産617円。仕込みが続いている。(了凡)