ヘアピンカーブ続く ちゃぶ台返しを前に時間稼ぎ (2015.08.06)
比較的確り。NYダウ4日連続安に対し日経平均3日振り反発。まだ崩れていない。日足を見ると、5日連続陽線。それも、5日先物主導で一時195円高となり、反落した7月21~22日2万0710~2万0677円の窓埋め。前日述べたように、
上海総合の戻りと並んで17日まで見守る必要がある。3日、中国指導部が今年後半「予防的な政策調整」を決め、新たな財政出動の準備に入ったのが一因。5日、上海総合の引け3694(-1.65)で物足りない。しかし、時価総額約500兆円吹っ飛んだ中国株の暴落を肴に長谷川慶太郎(87)が「中国大減速の末路」を出して悦に入っているのと訳が違う。ギリシャが43兆円債務を残し追い貸しで生き残り、7月20日IMFに約2700億円返済し「遅滞国」でなくなったように、中国も債務交換で地方政府の資金調達費用を削減。公共政策目標実行のため国有金融機関の融資枠を拡大。さらに、中国人民銀行が預金準備率を引き下げ融資拡大も伝えられるなど時間稼ぎ。バフェット、ソロスと並ぶロジャーズ(72)が、「たとえ1~2年見通しが悪くても今年中国が崩壊すると思わない」と述べている通り。ただちに二段下げがくると限らない。もっとも、米国の金や原油先物など国際商品のヘッジファンドが相場下落の影響で客離れ。相次ぎ清算、運用停止。代表的な指数S&P・GSCIの総収益率が1ヵ月で13.6%マイナス。リーマンショックで商品相場が急落した08年の水準を下回った。3日、イラン石油相が11月までに欧米の経済制裁解除を見込み、原油増産を国営TVで示唆。制裁前の平均日量260万バレル(昨年の日量平均140万バレル)に戻す意向を明らかにしたのも懸念材料。 ちゃぶ台返しを前にヘアピンカーブが続く。このため、5日予想より連結32%営業増益で折り返した■■■■■(****)が通期計画通りに自重。それでも乳製品やコメなどTPP月内決着を見越し146円で引けた。業績回復、一株当たり連結純資産207円からも割安。大幅な水準訂正が見込まれる。一方、■■■(****)は230円で引けた。約束の8日が大商い10日目で決算発表とぶつかる吉日。7月23日上方修正し大半織り込んだが、取組好転と伊勢志摩サミット、復配を見越して強気。せめて、出来高が7月24日の1543万株を突破しないと終わらない。値上がり率上位を見ると、■■(****)、■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■■(****)など関係分。おつき合い戴いて嬉しい限りだ。
5日の日経平均93円高。大引け2万0614円。TOPIX1665(+6)。東証一部の出来高25億8400万株、売買代金3兆1900億円。目先筋が決算発表を材料に手返し。ディーリング商いが多い。9月限が40円高で寄り150円高の2万0600円引け。10年債利回り0.395%(+0.010%)。踏み上げが予想される。その点、■■■■(****)が最右翼。さらに原油安が見込まれ、6~7月売り込んだ向きの担保がもたなくなった。11日、■■■■(****)の川内原発再稼働となれば買い戻しが殺到しそうだ。■■■(****)は出番待ち。■■■■(****)のほか■■■■(****)よし。■■■(****)はダークホース。■■■■(****)が反転しそうだ。(了凡)