証券ビュー

アンコール伊勢町

来週から夏枯れに拍車 上海総合17日まで見守る必要 (2015.08.05)

 見送られ大半続落。まちまちで引けた。海外も気迷いに包まれ、唯一上海総合指数が急反発。3756(+3.69%)の引け。7月23日の戻り高値4123まで91%戻した。NY ダウが7月24、27日に3月11日の安値1万7635ドルを切り三尊天井。

8月3日一時190ドル以上下げ、1万7598ドルで引けただけに気掛かり。09年3月から6年4ヵ月続いたブル相場が踊り場を迎えた。同日、国際商品のロイターCRB指数が199.30となり、リーマンショック直後の安値200.34を下回ったのも調整の先行指標。NY金・原油先物安の影響が大きい。米国の景気拡大が頭打ちといわれ、当初6月から9月、年内持ち越しに変わったFRBの利上げ表明にかかわらず10年債利回り低水準。年初と同じ2.15%のままだ。このため、来週から夏枯れに拍車がかかる見込み。ヘッジファンドをはじめ外資系が夏休み入り。国内勢も連日熱帯夜と真夏日が続き高校野球、旧盆入り。個別物色にとどまりそうだ。トヨタ(7203)が4日発表した4~6月期決算によると、計画を528億円上回り連結純利益6463億円(10%増)を計上しピーク更新。通期予想を据え置いている。明らかに7~9月期転機であり、10月の郵政上場も逆風に包まれそうだ。しかし、世界の主要国が軒並み株を持ち上げ危機を先送り。インフレ・物価高に持ち込み、政府債務の軽減・踏み倒しを図ろうとしていることも事実。ギリシャを追い貸しでしのいでも、中国の株価対策が八方破れで厄介。上海総合指数4275が半値戻し。4485が61.8%戻しに相当し、中国指導部の目標4500という。4日反転し少なくても10営業日にあたる17日まで見守る必要がある。雲行きが怪しくなった矢先、にわかに土砂降りと考えにくい。7月31日大筋合意が困難になったTPPも、12ヵ国の関係閣僚が8月に会合再開で一致。甘利経済財政・再生相(65)も「次回で決着」と述べた。よって、■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)など仕切り直し。■■■■■(****)も収まらない。5日、4~6月期決算発表が注目される。KNT(9726)が230円引け。出来高510万株で8日連騰。昨年1月高値225円を抜いた。7月31日現在、信用倍率1.82(前週3.61)に好転し、8日決算発表がクライマックス。反転10日目にあたり買い戻しが見込まれる。黄金分割で245円のほか376円も計算できる。
 4日の日経平均27円安。大引け2万0520円。TOPIX1659変わらず。東証一部の出来高23億8300万株、売買代金2兆8600万円。9月限が60円安で寄り50円安の2万0450円引け。10年債利回り0.385%(-0.025%)。まだ崩れていない。値上がり率上位を見ると、東電(9501)が予想以上。原油一段安が視野に入り4年5ヵ月振り4ケタ回復を期待できる。信用倍率1.44で踏みも入り始めた。このほか、■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■■(****) 、■■■(****)、■■■■(****)など関係分。ディフェンシブ系の食品、医薬品関連に分がある。2015~16年にかけて名古屋駅前に超高層ビルが3つ完成。27年リニア開業に向けて新ターミナルの整備が本格化する。ミッドランドスクエアと地下鉄名古屋駅で通信インフラの実績を手掛かりにNDS(1956)が反転。大化けの公算が大きい。(了凡)