証券ビュー

アンコール伊勢町

首相の運勢7月締め 金融機関の逆ザヤが株高の限界 (2015.06.24)

 欧米株高と円安を手掛かりに続伸。後場、上海をはじめアジア株高も伝えられ弾みがついた。22日ブリュッセル発、緊急ユーロ圏首脳会議によるギリシャ支援「週内延長合意」が新たな材料。

前日の空売り比率34.1%。主力中心に買い戻しが広がる一方、東証一部の値上がり率を見ると低位株がずらり。日経平均ボラティリティ指数が昨年9月の水準まで下がったこともあり過熱感がない。値上がり1550、値下がり254、変わらず82。出来高、売買代金の増加により以前述べたITバブルの高値2万0833円更新目前になった。ギリシャの場合、1830年の独立から半分以上デフォルトに近い状態といわれ、今回も09年10月政権交代で発覚した粉飾をきっかけに6年半以上投機筋のおもちゃ。空売りを誘い「支援延長合意」を流して買い戻しを迫る手口。月内反動安もありそうだ。19日6.4%急落した上海総合指数も胡散臭い。22~24日米中戦略・経済対話(ワシントンDC)のあと、25日AIIB設立協定署名式、30日同定款決定期限を控えているためで、米国が出資となれば日本も軌道修正をやむなくされる。前日述べた中国と韓国がギリシャと同様に体力の限界を察して日本に接近。日中韓首脳会談をもち掛けているのに似ている。50年、100年前と相似。売り方のつくる相場に違いない。FRBがしきりに利上げをアナウンスしても、米国の潜在成長率が改善しないまま低下しており、17日のFOMCで現状維持を決めたFRBに市場が納得。その後ナスダックが最高値を更新した。しかし、超低金利の定着・長期化で金融機関の利ザヤ縮小が続き、「逆ザヤ」転落となれば限界。日本でも、地銀64行の2014年度決算で貸出金178兆円(4.1%増)に対し資金利益0.5%マイナス。第二地銀41行も同2.8%増に対し同6.5%マイナス。オーバーバンキングといわれる中で、欧米や日本も金融機関の逆ザヤが株高の限界になりそうだ。ひところ、2013~14年ヘアピンカーブ。15年極限値と述べた。これまで絶好調だった安倍首相(60)の運気が6~7月ピークアウト。8~9月天中殺。健康面に注意が必要という。前日「日本のポジション好転」と受けとめたbakばかりで冷静、前向きな対応が望まれる。インバウンド関連で北九州の■■■(****)まで102円S高で引けた。しばしば述べた■■■■■(****)の大幅増益予想も好感される。底値買いの奥山さんから届いた■■■■■■■(****)が逆張りのチャンス。首相の運勢に沿って7月締めも選択肢だ。
 23日の日経平均381円高。大引け2万0809円。TOPIX1676(+27)。東証一部の出来高28億3100万株、売買代金2兆8500億円、9月限が90円高で寄り380円高の2万0830円引け。10年債利回り0.455%(+0.030%)。15年振りITバブルの高値更新後に急騰の反動が予想される。値上がり率上位を見ると、■■■■(****)、■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)など関係分。OTS(4564)は412円引け。依然材料含みで7~9月注目される。旧鈴木商店系の■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■(****)など軒並み高い。■■■■(****)や■■■■(****)もスケールが大きい。(了凡)