2015、16年岐路 ファンド消去法で日本株組み入れ (2015.06.08)
前週末下げ渋り。欧米株安をこなし底堅い。香港、台湾安にかかわらず上海の指数が持ち直した。5日米雇用統計、OPEC総会、ギリシャ債務返済期限など加味したもの。面白いのがギリシャ債務問題の内幕。
切羽詰まったように見えるが、まだ白旗の気配なし。次々やってくる期限のたび、EU首脳やECB、IMFのボスたちが入れ替わり立ち替わり懸命に知恵をしぼり打開策を模索しているという。米雇用統計OPEC総会でも既得権側1%と貧困層99%の戦い。1%側が消耗戦にはまり体力を失っていくところが共通している。欧米やOPEC、中国でさえ大恐慌以来のバランスシート調整。後遺症が尾を引きそうだ。日本がバブル崩壊後20年以上経済が停滞し、依然見通しが立たないように、世界中で日本とそっくりな現象が定着した。一例がサマーズ元米財務長官(60)の長期停滞論。FRBの第3次緩和終了、利上げ表明にかかわらず、推定500兆円とみられる不良債権の後遺症。第1次大戦当時のバブル崩壊、大恐慌を通じて全値戻し30年。日本はあと5年だが、欧米や中国20年以上の大調整。リーマン後カンフルを打ちっ放し。とっくに財政が底をつき、金利もこれ以上下げられないとあって、日本の免疫力が見直されるのも時間の問題。4日、NYダウ1.70ドル安に対しシカゴ先物2万0445円。前日の大証先物を45円下回ったのに過ぎない。海外のファンドに消去法で日本株を組み入れる動きが目立ち始めた。直近、米10年債利回りを見ると2.345%。3%に向けて動き出したが、4%から5%になるとデフォルト状態。利払い停止に追い込まれドル暴落といわれる。米国は登録制で米国民13%、外国勢87%の構成。いつの間にか百匹目の猿現象が広がりそうだ。2015、16年が岐路といわれ、当の6月基調変化。イベント尽めで踊り場を迎えた。7〜9月次のポジションが決まると考えられ、政府保有株を現実的な手掛かりに■■■■(****)と■■■(****)。米国の利上げに向けた口先介入を見越し■■■■■■(****)と■■■■■(****)を起用した。中下旬FOMCと日銀の政策決定会合、株主総会。月末ギリシャ支援延長合意、AIIB定款決定期限などを通じ結果が出る見込み。自分のポジションを通し、必要ならメンテナンスと述べた。政府と日銀がしゃかりきになって前代未聞のスキームを組み、景気回復と株高に傾注している。5日述べたように、デフレ脱却まで追加緩和が続く。緩和マネーが株と景気を後押しするわけだ。
5日の日経平均27円安。大引け2万0460円。TOPIX1667(-6.83)。東証一部の出来高23億3200万株、売買代金2兆4500億円。6月限が90円安で寄り40円安の2万0460円引け。10年債利回り0.480%(-0.010%)。週明け心配ない。値上がり率上位を見ると、■■■■(****)、■■■■■■■■(****)、■■■■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■(****)など関係分。■■■(****)がコーポレートガバナンスを発表。外資の保有10%未満(04年3月期4.4%)という。■■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■■(****)など大きい。3D関連も出番待ちだ。(了凡)