視野に入る半値戻し 1年後TOPIX1850に更新 (2015.07.02)
前日持ち直し小康状態。海外も底堅い。引け一段高になった。6月30日、ギリシャ債務問題に市場が折り合いをつけたとみられる。同日期限のIMF (約2100億円)に対し返済延期。7月20日期限のECB(約4800億円)も償還困難といわれ
、事実上デフォルトが決まった。1日述べたように、5日国民投票でユーロ残留になっても、「新ドラクマ」発行が予想され前途多難。スペイン、ポルトガル、イタリアなど南欧危機再燃も考えられる。1999年ユーロ導入から17年、あと3年もたない印象を受けた。2日米雇用統計発表(6月)、3日NY休場とあって戻り一巡。週明け再びもみ合いと考えられる。しかし、1日発表された日銀短観が予想以上。6月のDI(業況判断指数)を見ると、大企業製造業プラス15と3四半期振り好転。同非製造業もプラス23と3四半期連続好転。3ヵ月後のDIが前者プラス16、後者もプラス21と慎重だけに強気。何より設備投資関連がリード。短観でも堅調を確認できた。このため、関係分で■■■■■■(****)が値上がり率27位に顔を出した。これを契機に中小型、中低位株が人気化。外資も日本の設備投資上振れを評価している模様。一例が1日付けゴールドマンのレポート。TOPIXのレンジを1770から1年後1850に更新したほか、2016年前半にかけて実質賃金上昇、消費・設備投資の回復が見込まれ、日経平均も2万3000円の水準に切り上がる見通し。企業収益の上方修正が予想されるため、外資のほか国内事業法人、日銀など買いに回り堅調な展開が見込まれるという。6月29日述べた2015、16年よし17年不如意。30日ギリシャと中国水入り。日本株のポジション世界最右翼よし。6月一杯、日経平均2万円固め。むしろ、同30日596円安でちゃぶ台返しのガス抜き。バブル崩壊から大調整25年。いよいよ89年12月3万8915円から09年3月7054円まで3万1861円振った半値戻し。2万2900円が視野に入った。新たに買い、売ることもない。日経平均2万2000円、TOPIX1800まで自分のポジションを通し利食い千人力。下げ幅の61.8%戻し(黄金分割)で2万6000円も考えられる。万一、ここまでくると独歩高。日本のひとり勝ち。これから秋に向けてWTI50ドル割れ、鉄鉱石30ドル台も射程圏といわれ満更でもない。景気回復が予想以上なら財政赤字の改善も急ピッチ。消去法で日本の時代がやってくる。思った時がピーク。米国と同様、ひとり勝ちにはちゃぶ台返しがつきもの。再び大暴落の憂き目にあうわけだ。50年、100年前の相場にはっきり出ている。冷静、前向きに駒を進め見通しがついた。来年5月、伊勢志摩サミットまで一番面白いと述べた通りだ。
7月1日の日経平均93円高。大引け2万0329円。TOPIX1636(+6)。東証一部の出来高21億6600万株、売買代金2兆2300億円。9月限が20円高で寄り120円高の2万0400円引け。10年債利回り0.475%(+0.025%)。6月24日にITバブルの高値2万0833円を突破し最短10日の押し。納得した。値上がり率上位を見ると、■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■■■(****) 、■■■■■■■(****) 、■■■■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■(****)、■■■■■■■■■(****)、 ■■■■■(****)など関係分が多い。■■■■(****)が高い。■■■■(****)、■■■■(****)もこれからだ。(了凡)