証券ビュー

アンコール伊勢町

積善と陰徳に限る6月 1%既得権と99%貧困層の戦い (2015.06.01)

 前週末まちまち。結局、日経平均11連騰。商いも膨らみ円安の余韻を残した。ギリシャ情勢消化難の欧米株安を吸収し、前日6.5%急落した上海総合に買い戻し。株高に浮かれた様子がなく、警戒感の強い場味である。ロンドン28日ロイターによると、

ECBは同日公表した半期に一度の金融安定報告で低金利が保険や銀行の収益を圧迫し、株・債券が急落するとユーロ圏の回復が阻害され最大の脅威という。日本の場合、4月の鉱工業生産99.1(0.1%増)、完全失業率3.3%(0.1%減)に対し、家計支出30万0480円(1.3%減)で13カ月連続マイナス。20年以上デフレをこなし、よくもちこたえている。25年前、トラウマのバブル崩壊を引き合いに暴落説を流す向きが跡を絶たないが、当時のGDP300兆円台に対し現在500兆円レベル。東証一部の時価総額が当時590兆円に肩を並べたといっても割高感がない。世界中緩和マネーで株を持ち上げ、時間稼ぎに明け暮れているが、20年以上出遅れた日本株が政策転換によって水準訂正。割安感が後退した程度。2月にボトム圏でとらえた■■■■(****)に■■■(****)。5月28日メガバンク3行のうち、■■■■■(****)を送り出したのが印象に残る。計算すると、■■■■(****)が大底から5.8倍、■■■(****)2.6倍。■■■■■(****)で2.5倍に過ぎない。これで過熱、バブル再燃というなら語るに落ちた。少なくても50年、事実上100年の過渡期。1%の既得権勢力と99%貧困層との戦いが本格化。4月17日の「秘密会合」と6月に100歳を数えるデビッド・ロックフェラーが鍵といわれる。6月5日米雇用統計発表、OPEC総会、ギリシャIMF返済期限2100億円から事実上スタート。17日FOMC政策金利発表。19、20日の日銀政策決定会合。下旬にかけて主要企業の総会、30日ギリシャ支援延長合意とAIIB定款決定期限。米国の景気回復がゲタを履いたもので、ちゃぶ台返しを棚上げしたとみられるだけに疑心暗鬼。国内外、待機資金がべらぼうに積み上がっている模様。ファンドの連中も強気か弱気かわからなくなったという。中旬以降、FOMCと日銀の動きが焦点。米国の利上げ、日銀の追加緩和を巡るもので大荒れ。それなりの備えが必要だ。1%vs99%の力関係がわかる。米国が日本の追加緩和を必要としているように、中国も失業と鋼材やセメント在庫一掃などにAIIBが不可欠。「日本が踊らされる」といわれている。上海総合6.5%安を日経平均に当てはめると1336円安。2万2000円、TOPIX1800が上値の目安と述べた。
 5月29日の日経平均11円高。大引け2万0563円。TOPIX1673(+0.89)。東証一部の出来高32億9100万株、売買代金3兆6600億円。6月限が60円安で寄り10円安の2万0560円引け。10年債利回り0.390%(-0.005%)。膠着状態が続きそうだ。値上がり率上位を見ると、■■■(****)、■■■■■■■(****)、 ■■■■(****) 、■■■■■■(****)など関係分。■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■■■■(****) 、■■■■(****)、■■■(****)などよし。6月、積善と陰徳に限る。次第に運気が上がり運命を超える。(了凡)