より現実的な3極体制 フランスとドイツが天狗のまま (2011.09.14)
買い先行で始まり一進一退。次第に伸び悩んだ。後場に入り打診買い。先高を見越し持ち直した。現在円ドル77円、円ユーロ104円のレベル。4月初め85円、122円だっただけにきつい。米欧信用不安を物語るもので、中国の景気減速も先取りしている。12日はフランスの核廃棄物処理工場が爆発。5人死傷者が伝えられたほか、イタリアが中国系ファンドに国債購入を持ちかけ、ECB総裁が欧州銀に対し無制限の資金供給を表明。事実上、ギリシャのデフォルトを織り込む動きとみられる。それにしても、早速出たフランス当局の安全宣言に無理があるし、同日VWと提携を解消した■■■(****)の方がまともに見える。つまり、フランスとドイツが天狗のまま。この分では、ギリシャにとどまらずアイルランド、ポルトガル、スペイン、イタリアなど累卵の危機再燃。白人エリート連中の思い上がりが気になるところだ。3・11から半年、9・11から10年というが、来年台湾を口火にロシア、フランス、中国、米国、韓国もトップ交代。日本と同様に誰がやってもうまく回らなくなる。まだ復興需要と原発事故収束に集中できる日本の方がマシ。米欧の金融政策は90年代に日本がやり過ごした公共事業と同じ。ただお金をばらまくだけで経済の活性化につながらない。それに、日本を含め財政破綻の怖さを十分認識していないことも気がかり。自ら体験なしに将来を予想できないためだ。円とドルの価値が安定してこそ世界経済がうまく回る。米国が超大国という前提でつくられた現在の体制を改め、より現実的なものとして13日述べたドル、ユーロ、円の3極体制がある。櫻川教授の所見を引用する。この10年来、円はもちろんドル、ユーロも超緩和の状態にある。タガの外れたドル本位制は緩和競争を生み、主要国の成長率に比べ金利が低い状態をもたらし、次から次へバブルをつくり出している。通貨の世界でも健全な競争がないと独占の弊害が生まれてしまう。しかし、シェアが接近してくれば国際間で信用力を競うようになり、安易な緩和をしなくなる。真価はピンチの時発揮されるという。
日経平均は80円高。3日ぶり反発し8616円の引け。後場若干明るさが戻った。日銀のETFに年金基金の大口買いが入ったという。出来高16億8900万株、売買代金1兆円。7日8521円目安に打診買いと述べたが、12日にザラバ安値8521円をつけ図星。黄金分割によるものだ。持ち駒では■■■(****)が13万1000円で引けた。目先14万2000円が目安。■■■■■(****)は1800円どころで踊り場入り。買い残が減少し売り残が増加する経緯。ギャンブル法案が通ればパチンコ、パチスロ廃止も考えられ最後の相場。2300円前後のスケールとみられる。■■■■(****)も一本釣り。小口売りを拾っている筋がうかがえる。■■■■(****)が1153円の引け。せめて1020円まで見送り。■■■■■(****)1万610円、■■■■■■(****)1046円の反発も見送り。■■■(****)が1184円に反落。ボックス圏に入った。1050円ではまればしめたものだ。 ■■■■■(****)112円、■■■■(****)296円も半端な水準。■■■(****)1799円、■■■(****)2649円見送り。今週3日、3連休明け3日に持ち越し。世界の利益が日本の国益と一致する水準になるまで待て。(了凡 )