尾を引くちゃぶ台返し 100年に1度の決断が必要 (2015.05.15)
前場反落し後場一段安。引けも甘い。欧米中心に緩和マネーの巻き戻し。ポジション調整を通じてちゃぶ台返しが尾を引いているためだ。日本の場合、唯一決算発表が手掛かり。今週ほぼ一巡するだけに、17日大阪都構想の住民投票後手詰まり。
主要政治日程を見ても、21~22日に日経「アジアの未来」、22~23日太平洋島サミット(いわき市)、6月7~8日G7サミット(ドイツ・エルマウ城、来年日本が議長国)、16~17日米FOMC、6月末AIIBの定款決定期限など大半織り込み済み。従来、株から債券に待機資金が流れたものの、今回、先進国の国債も軒並み売られ10年債利回り急騰。ドイツの場合、一時0.1%が直近0.727%まで上昇。GW明けから先進国、新興国も行き過ぎの調整が目立つ。このため、割高な日経平均が足かせ。TOPIX、単純平均も日柄整理。4月23日を高値に延べ10週。75日移動平均線(13日1万8944円)を下値の目安に6月一杯高値整理と述べた。むしろ、中低位、二部、JQやマザーズなど出遅れの水準訂正に見どころ。■■■■(****)と■■■■(****))がもみ合いを抜け出した。■■■■■(****)と■■■(****)は同根で、★-588410(がんペクチドワクチン)でつながっているほか、★★S964、★★S167など独自の材料も出番待ち。ネットで「シカゴ便り」を開けると雰囲気が伝わってくる。4月27日述べたように、FRBが利上げをほのめかしながら3月以降マネタリーベースの供給を増やし始めたのがきっかけ。4月15日史上最高を更新し、FRB議長のNYダウ割高発言と抱き合わせ。世界中売っても買っても儲からないため、ヘッジファンドがポジション調整に明け暮れている。今後、米国が世界の金融緩和戦争に再び加われば米株高、ドル安が予想され、日経平均1万9000円割れから割高感後退。日本企業の業績がいいだけに、2万円回復から倍返し。7~9月2万2000円も考えられる。有史来、平和な時代に突入したといわれ、石油はじめ資源価格が逆回転しているだけに消去法で日本。ヘッジファンドが売りで相場をリードした経緯から買い戻しを迫られる見込み。50年前の証券恐慌と100年前の大正4、5年にヒントがある。米国の体制が平和に馴染まず、武器弾薬消化のため地域紛争不可欠。万一
(中略)
2015、16年は昭和40、41年どころか大正4、5年に近い。100年に1度の決断を必要とする。これから起きる世界の富の大きな移動が見ものだ。
14日の日経平均194円安。大引け1万9570円。TOPIX1591(-12)。東証一部の出来高25億7400万株、売買代金2兆7700億円。6月限が110円安で寄り230円安の1万9550円引け。10年債利回り0.445%(-0.010%)。踊り場が続きそうだ。ギリシャ情勢は「慎重な楽観」が妥当のようだ。値上がり率上位を見ると、■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)、■■■(****)■■■■■(****)など関係分。■■■■■■■■(****)の発表よし。■■■■■(****)上振れ期待。■■■■■(****)が出番待ちだ。(了凡)