緩和マネー巻き戻し GW明け見越しポジション調整 (2015.05.01)
30日全面安。出来高を伴って下げた。売買代金が今年2番目という。29日FOMC声明で米国景気下方修正。1~3月期GDPも0.2%増にとどまり、10年債利回り2%台に上昇。緩和マネーの巻き戻しが伝えられる。
同日、ドイツの利回りが2年振り急伸したのも似たような事情。
ヘッジファンド中心に追加緩和を見込んでポジションを積み上げた外資が手の平を返した。日経平均がTOPIX、単純平均を何周か先行。30日、日銀の金融政策が現状維持に決定し、開き過ぎた先物と現物の乖離を埋める動き。国内勢は模様眺め。個人の売り越しが続いておりクールな印象。買いついていないのに天井を打つわけない。寄り前発表された国内の鉱工業生産(3月)が0.3%低下とあって気勢が上がらないだけだ。4~6月NYダウ暴落説が「7~9月に延びた」と述べた矢先の大幅安。4月15日史上最高になった米国のマネタリーベース供給残高から、FRBの利上げが延びのびになると伝えられていただけに、GW明けを見越した外資のポジション調整に過ぎない。道理で首相訪米が出来過ぎ。4月26日から1週間かけてボストン、ワシントン、サンフランシスコ、ロサンゼルスを回り5月3日帰国する予定。ボストンでケリー長官私邸の夕食会やオバマ大統領との共同記者会見、米議会合同演説など米国のもてなしが高ぶって見えた。よほどか困っている様子。内憂外患がうかがえる。中国もターニングポイント。陸と海にシルクロードを2本ぶち上げ、中央アジアに高速鉄道、インド洋には多数の港湾をつくるという乱暴な構想。国内の余剰鋼材やセメントなどを消化し失業対策ともいわれる。この資金調達を巡りAIIB設立に首ったけだ。しかし、楼継偉財務相が習近平主席に待ったをかけ、習政権が2年前に決定した農村の労働力を都市に移転するため土地・戸籍制度改革や社会保障、市場規制の撤廃などを進言。国民1人当たり所得が中進国レベルになると、賃金上昇や労働人口減少を理由に成長が停滞。このままでは、あと5年か7年しかもたないという。以前述べたように日本が1990年、中国は2010年にはまった罠(わな)。欧米が日本の轍を踏むまいと量的緩和にぶら下がり、中国も日本の二の舞を避けようとシルクロードを持ち出したが、今後20年もがくたび日本に似てくる見通し。AIIBの定款が6月に決まり、人民元ならぬドル建ての資金調達からしても、4~6月から7~9月までNYダウ暴落持ち越しに異論なし。5月8日、■■■(****)の決算発表を峠に日米逆転のベクトルがほの見える。設備投資とPBRが決め手だ。
4月30日の日経平均538円安。大引け1万9520円。TOPIX1592(-34)。東証一部の出来高27億1900万株、売買代金3兆4700億円。6月限が240円安で寄り530円安の1万9510円引け。10年債利回り0.340%(+0.045%)。25日移動平均1万9700円を下回ったため、75日の1万8747円が下値の目安という。月足で4ヵ月連続陽線を引き5月一服。高値警戒感が強かっただけに悲観無用。受けて立つところだ。■■■(****)、■■■■■■■(****)強気。■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■■■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■(****)靡かず。■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■(****)など戻り待ち。忙中閑あり。苦中楽あり。死中活ありだ。(了凡)