ちゃぶ台返しの調整 米株安、円高になっても戦える (2015.05.08)
GW明け安い。一時、日経平均273円安。4月30日の538円安が調整のシグナルとなり、欧米と中国株安に巻き込まれた。日本は1〜3月デフレギャップ解消、3月にも貿易収支黒字転換、上場企業の約2割最高益が見込まれ問題ない。
8日、■■■(****)の決算発表が注目される。それより、6日FRB議長が米国の株高に警告。調整の背中を押した模様。株のほか債券、ドルも他通貨、金、原油などに対し割高。経済運営に支障が出始めたという。このため、米国にとってトリプル安。ちゃぶ台返しの調整といわれる。4月24日、ナスダックが史上最高値を更新し力尽きたという見方が有力。同23日の日経平均2万0187円を高値に10週調整を受け入れるところ。5月1日、25日移動平均1万9700円を下回り、75日の1万8747円が下値の目安と述べた。4〜6月から7〜9月に延びたNYダウ暴落説がGW明けソフトランディングを模索。6月まで調整が尾を引きそうだ。考えようで健全とみられる。一例が2月に紹介した■■■■(****)。半年で半値以下になった原油安の最大受益者。504円で引けた。商いも4687万株に急増している。伝えられるのが、49.8%保有する原子力損害賠償機構の16億株売却説。消費増税2%が2017年4月に延びたため、当初予算に組み込まれた8兆円の御用金調達待ったなし。貸借倍率2.44倍だが、4月後半から買いの回転が利き始め売り残の増加も手掛かり。1月6日の高値518円カイから押しの倍返し。600円大台挑戦が見込まれる。今秋上場予定の日本郵政との兼ね合いもある。このほか中低位、二部、JQやマザーズなど新興市場の水準訂正も見どころ。景気や為替、金利など外部要因に左右されにくいディフェンシブ関連も出番。■■■(****)の書き込みが予想以上。昨年11、12月高値に対し期日向かい。6月から上昇運に入る。値上がり率上位を見ると、■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■(****)など関係分。■■■■(****)が決算を発表した。前期連結2ケタ増益で今季も増益予想だが、受注高149億3700万円(4.7%減)にとどまり、自治体の財政難で厳しい。一本立ちに時間がかかりそうだ。■■■■(****)も同感覚。8日、■■■■(****)の発表も気になる。林原製品の販売が軌道に乗りかけており、06年の上場来高値1710円を抜く見込み。逆石油ショック、スイスフラン急騰、NYダウ暴落をこなし世界の緩和マネーが日本株に向かう踊り場。欧米の日本叩きが峠を越えた。
7日の日経平均239円安。大引け1万9291円。TOPIX1574(-10)。東証一部の出来高23億6500万株、売買代金2兆8600億円。6月限が180円安で寄り300円安の1万9240円引け。10年債利回り0.430%(+0.070%)。個人の売り越し1〜4月累計3兆円。クールジャパンそのもので頼もしい。■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■ (****)強気。12日、■■■■(****)の決算も見ものだ。おしなべて発表売りで駒を進めたい。行き過ぎた米株高、米債券、米ドル高の修正場面。5、6月トリプル安の調整が予想される。米株安、円高になっても戦えるところがミソ。電力株が若返った。(了凡)