証券ビュー

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亡国論粉砕に賭けた 原油安と円安が株高に跳ね返る (2015.01.05)

納会一段安。日経平均安値引け。世界の指数も安い。発会を先取りするもので、短期筋のポジション調整。健全でさえある。2月にかけて「午尻下がり」と述べた。ロシア、中国、韓国のほか北朝鮮、ギリシャなど役者が揃い踏み。下振れが予想されるためだ。前号で原油安と円安パートII、2015年に落とし前をつける場面と述べた通り。前半「未辛抱」を見越しもたつくとみられる。しかし、懸念材料を織り込めば後半高い。40年振り原油安と円安が手掛かり。パートIIになって株高に跳ね返る。アベノミクス2年余りで原油が半値、50%円安に様変わり。来年この影響が広がり逆回転。これまで原油高と円高株安で潤ったところから退場を迫られる。昨年12月に総選挙が繰り上がり、アベノミクス後半もやりくり算段。年明け補正を組み、3月末に来年度予算が成立しないともたない。4月に統一地方選挙をこなし、懸案の集団的自衛権上程が5月の連休明け。通常国会の会期延長1回のみで7月一杯が限度という。「重大な危機」がくすぶっている模様で、西郷隆盛のようにカネはおろか名誉、命もいらない捨て身の事態。われわれも腹をくくるところだ。日経平均を見ると、2013年5896円高、14年1159円高。納会終値として1999年(1万8934円)以来15年振り高値になったが、2年目の陽線が5分の1になり15年正念場とみられる。気になるのが円安。原油が50ドル割れ、先安感に包まれバズーカIIIとなれば円ドル130円の世界。日本の購買力平価が80、90円どころか、130〜160円といわれ輸出産業が生き返る。1ドル160円になると、■■■(****)の連結営業利益5兆円の試算もあり、米国が日本車に輸入制限のうわさ。■■■■(****)■■■(****)を抜いたように、■■■(****)も輸出比率が高く大幅な水準訂正。■■■(****)が1円の円安で30億円営業減益になる一方、■■■■■(****)は内視鏡の世界シェア75%でバカ受けという。ドル建てなら半値になり当然である。原油安に電力代も下がる見込みで笑いが止まらない。2015年がターニングポイントといわれる所以。昨年12月30日述べたように、21世紀も西暦下2ケタ13、14、15年で雌雄が決まりそうだ。その点、■■■(****)が焦点。納会585円で物足りないが、13年末254円から2.3倍。14年の高値863円と03年12月の上場来高値1753円更新が目安。外資系と主幹事証券大和、副幹事野村の主導権争い。海外で製造承認され日本に輸入される見込みだ。国内パイプラインの追い込みを期待している。

納会の日経平均279円安。大引け1万7450円。東証一部の出来高16億6600万株、売買代金1兆6100億円。3月限が変わらずで寄り360円安の1万7360円引け。10年債利回り0.325%(+0.005%)。発会下振れが予想され、バズーカII直前の安値1万5658円を目安に買い下がりだ。値上がり率上位を見ると、■■■■(****)三谷産業(8285)など関係分。前者が1年で3.8倍、後者も2.3倍に化けた。スポットでも勉強になる。15年は3Dプリンターと水素関連の脱皮が見込まれる。2月にかけて■■■■■(****)■■■■■■■(****)。それに、■■■(****)も本仕込み。亡国論粉砕に賭けた。(了凡)