証券ビュー

アンコール伊勢町

原油安と円安パートII 15年に落とし前をつける場面 (2014.12.30)

週明け反落。引け下げ渋った。日本人男性のエボラ感染報道によるもので、後場寄り後先物一時340円安。現物も吸い込まれ同293円安。検査結果判明待ちで買い戻された。

前週末クリスマス明けにNYダウ、S&Pが終値で最高値を更新。日経平均3年連続陽線囲い込みの最中。押しを歓迎する向きもある。世界の指数を見ると比較的確り。米国主要3指数の兵站が伸び切り、来年2月にかけて大筋ポジション調整と述べた。今年前半「午尻下がり」、来年前半「未辛抱」を先取り。2016、17年も「申酉騒ぐ」が前半に繰り上がりそうな情勢。煎じつめると15、16年に限る。亡国論を粉砕し「第2岩戸景気」の肩を持つに至った。ひところ、水野和夫の「100年デフレ」に差し込まれたが、15、16年消去法で日本に分がある。ロシア、中国、韓国、北朝鮮など経済が総崩れのほか、ギリシャ混迷の欧州、来年6月利上げ懸念の米国など日本の方がマシ。曲がりなりに民主主義、カネも回っている。無事、安心、安全など格差なく扱われ、アベノミクスが限界になると原油安の神風。10年スパンで電力代や食費など予想以上に下がるとみられ、円安相殺しても消費増税を吸収できる。現在、小康を保っている原油価格。買い戻しが一進すると来年二段下げ。40ドルまで織り込んだといわれるが、底入れに程遠いのも事実。原油も円も40年上げた反動。1年や2年で収束困難。戻りが鈍いと売られるのが道理だ。早ければ来年、原油安と円安がパートIIを迎え、第3次追加緩和も視野に入る。日本は幾らか余裕があるのに対しロシア、中国、韓国も回らない。北朝鮮は首都平壌の人口が220万から150万に落ち込み、餓死、凍死、粛清の嵐が吹き荒れているという。19、20世紀ナポレオン戦争と第1次大戦でその後英米が主導権を取った西暦下2ケタ13、14、15年。21世紀も13年シリア、14年ウクライナ内戦をきっかけに15年落とし前をつける場面。戦争が商売にならないため、金融を中心に消耗戦が本格化した。日本でいうと、1600年関ヶ原の戦いに破れた西軍が既得権のもとで延命し、15年冬の陣と16年夏の陣で東軍に駄目押し、止めを刺された。以降250年、江戸幕府が維新まで続いたのと似ている。世界や国によらず業界、会社、家計レベルでも同じ。2015年を制した者が中長期主導権を握るという仮説が気になる。■■■(****)は15年から本格的な上昇運。納会700円以上で引けると
(中略)
と29日の日経平均89円安。大引け1万7729円。東証一部の出来高19億3200万株、売買代金1兆7900億円。3月限が70円高で寄り140円安の1万7720円引け。10年債利回り0.320%(-0.005%)。薄商いのため年明け乱高下が予想される。値上がり率上位を見ると、■■■■(****)、■■■■■■(****)、三谷産業(8285)、■■■■■■■(****)など関係分。■■■■(****)が515円の戻り高値。市場は水素発電より原発再稼働を後押し。来年統一地方選挙、地方再生の手掛かりとして初動を見た。第2波が考えられる。■■■■(****)もこれからだ。(了凡)