負けるが勝ちの経緯 狙われた中国と日本の外貨 (2011.09.02)
9月早々こするような地合い。ちゃぶつき高い。いわく、米景気減速懸念の後退、円高一服、8月に売り込まれた主力株に買い戻しなど後講釈。二段下げ途上のアヤとみられる。米欧が金融システム、中国もバブル崩壊の瀬戸際。悪材料なら山ほどあるだけに、8月から売り方が主導権を握った経過。■■■(****)が新安値をつけ安閑としていられない。1日も外資売り越しという。新政権は党三役につぎ2日閣僚も出揃い発足。海外では日本のご機嫌取りもあり当分ハネムーンという。2日の米雇用統計発表は大した材料にならず、20~21日のFOMCもFRB議長の時間稼ぎ。一口でいうと、今後中国や日本にユーロやドル債を買わせるため、次の相場をつくろうとしているわけだ。中国はこれまでギリシャ国債30億ユーロ、スペイン国債60億ユーロ、ポルトガル国債10億ユーロを購入。日本も今年1月アイルランド支援に欧州金融安定化債1120億円購入。ともにジャンク債承知で引き受けた。しかし、問題はこれから。米国についでフランス、ドイツ、英国も国債格下げが予想され、資金調達に支障が出ると考えられるためだ。米欧はデフォルトを先送り。虎視耽々と中国、日本の外貨を狙っている。世界銀行やIMF、国際決済銀行も米欧のジャンク債を消化する窓口。そもそも、3・11大震災が突破口といわれた。米軍は日本海溝プレート沿いに複数の核爆発による人工地震を試み、そのうち一つ命中して大津波、原発事故をもたらした。中電の浜岡も目標に入っていたが外れた模様。長崎、広島ならぬ福島、浜岡を落とし日本再占領を企てたという。震災直後に空母二つ、巡洋艦、駆逐艦も直行したといわれうなずける。当日、天皇・皇后両陛下が御所におられたこともわかった。平たくいうと、米国は日本が戦後営々蓄えた国富を何が何でも必要としているわけだ。逆にいうと、「世界政府」を目指す欧州と米国の本尊が金融で深傷を負い、苦しまぎれにユーロ、ドル乱発に追い込まれ7、8月限界にきた。新政権はいちいち米欧や中国に関与せず、脱線しないように願うのみだ。幸か不幸か、震災復興と原発事故収束が最優先課題。日本にとって、負けるが勝ちの経緯が非常に興味深い。
日経平均は105円高。6日連騰し9060円の引け。NYダウに追随している。出来高17億株、売買代金1兆1600億円。半端な戻りでやり切れない。しかし、1日紹介した■■■■(****)が人気化し328円の引け。1日発表した多発性骨髄腫の早期治療に有力な検査薬「フリーライト」保険適用が手がかり。8月26日述べたように、今月末にかけて中国のバイオ最大手と技術支援(6月20日)を巡る本契約を控えもうひと山考えられる。■■■(****)、■■■■■■(****)もそれなりの材料がある。持ち駒では、値下がりトップの■■■■■(****)665円を買い下がり。リーマンショックを境に体質一変。キャパシタ、太陽電池、ゼオライトなど有力な手がかりだ。■■■(****)が146円の引け。目先160円が目安になる。来年は2月高値から押しの倍返し350円。新型高炉が引っ張り凧で建機、新素材も評価が高い。このほか、気になるのが■■■■(****)695円と ■■■■■(****)365円。そして、■■■■■■(****)1166円。トランジスタ、半導体、DVD、ハイブリッドエンジン、逆浸透膜、ロボット、LEDなど最初に実用化したのはすべて日本である。(了凡)