欧州に財政危機の源泉 米国も延長上で転落の瀬戸際 (2011.08.31)
29日NYダウ254ドル高、ナスダック82ポイント高。ギリシャ大手2行合併がきっかけという。まさかのトレンドとみられ、日経平均もCMEにかつがれて高い。はね上がったまま降りてこない。久し振りに買い越した外資によるもので、30日新政権発足とあって意外にしっかり。シビアな指値が多いという。財務相が新首相になる旨19日述べた通りだが、この日党役員や閣僚人事などたちまち先取り。9月2日米雇用統計発表に引っ張られそうだ。予想以上、以下でも事態好転の見込みがなく、金融緩和一辺倒の政策に限界がやってくるためだ。米国の川上にあたる欧州。ここに財政危機の源泉がある。300ないし500年といわれる欧州の世界支配。第1次大戦前後から落ち目になるが、第2次大戦後米国が台頭してもプライドだけ高い。旧宗主国として中南米、アジア、アフリカより上という意識が強く、努力しないで贅沢することばかり考えてきた。金利だけで食っている連中がぞろぞろいるという。フランス、イギリスはおろかスペイン、イタリアさえ100年以上。ドイツも独善的だが例外。金利志向は低いようだ。ちなみに、フランス。歴とした農業国で工業力なしにやりくりできる。しかし、他の諸国は農業ですら食えず、工業力など話にならないレベル。にもかかわらず、自分たちは往年同様いい暮らしができて当然らしい。横着な南欧にその傾向が強いという。このため、今となればギリシャが真っ先にデフォルトしていた方がマシ。初動を誤ったという。大手2行が合併しようと実態に変わりない。中味はジリ貧で金利生活者の国がほとんどという。米国もこの延長上。金利生活者の国に転落する瀬戸際まできた。9月20日のFOMCにかけて3度目の追加緩和を織り込めば安い。2日の米雇用統計(8月)発表も難関。前日買い材料になった個人消費支出が7月のものだけに禁断症状がうかがえる。そういえば、23日米東岸バージニア州ミネラルを襲ったM5.8の地震。原発2基運転停止が伝えられ無事というが、その後震央85マイル南西のワシントンとリ―大学の地震計から核爆発による人工地震と判明。自然はP波がつきものだが、人工地震にはないことがわかったという。
日経平均は102円高。後場ももみ合い8953円の引け。戻らず押さず綱引きになった。出来高18億3200万株、売買代金1兆1400億円。円と金先物が一服し、■■■■(****)に締まりがない。31日党役員、閣僚人事が明らかになるとしぼみそうな場味。見送り気分が強い。30日気がついたのは、■■■■■■(****)1147円。8月24日1062円を安値に出直り。黄金分割で目先1260円が目安になる。8月3日大幅に上方修正し20円復配を発表。その後円ドル76円台まで織り込み反転した。雇用統計発表、FOMCを機に買い下がり。マウンターと電動自転車の将来性が材料で、新興国向け2輪車需要も見どころ。技術力に定評がある。借入金が多く、業績のブレが大きいだけにつき合うのも骨が折れる。■■■■(****)と■■■■■■(****)、それに■■■■(****)は小動きでも気になる。■■■■■(****)が175円の高値引け。30日述べたように243円カイも考えられる。■■■■■(****)、■■■■(****)ともに待機。のこのこ出ていくとやられる。日本は前段で述べた米欧対立に関与せず。復活を目指しめいめい最善をつくすだけでいい。(了凡)