証券ビュー

アンコール伊勢町

11月まで特殊要因続く 幸か不幸かアベノミクス次第 (2014.08.14)

 売り一巡後買い戻し。拍子抜けした。4〜6月期GDPがマイナス6.8%にとどまり「想定内」という。その後膠着状態になったが、

GPIFの見直しを手掛かりに引け確り。東証一部のざっと6割値上がりした。気になるので日経平均9月限を見ると、
(中略)
出来高が物足りず模様眺めになりそうだ。甘利経済再生相(64)がGDPについて政府認識の枠内。必要な時必要な対策をとると述べたのに対し、理詰めで定評のある植草一秀氏(53)は、外需が輸入の反動減でプラスに振れ、内需だけ見るとマイナス10.5%。以下、項目別に家計支出マイナス19.2%、住宅投資同35.3%、設備投資同9.7%と大幅なもの。7〜9月期尾を引き、消費税追加引き上げ困難という。97年3%から5%にした時とそっくり。次の発表まで決断を先送りして一段と悪化。結局断行して金融不安に拍車をかけた。今回も11月17日の7〜9月期発表まで同様とみられ、首相訪朝に伴う拉致被害者帰国、内閣改造、今秋総選挙、APECなど特殊要因。幸か不幸か、相場がポシャるとアベノミクスも終わり。消費税10%に成功しても用済みといわれる使命。日経が11日、プーチン来日を牽制するアーミテージ(69)の発言を掲載したが、拉致問題の進展には前向きな様子。21〜23日、ジャクソンホールのイエレン演説も懸案先送りが落ち。安倍首相(59)の運勢を見ると
(中略)
12日、ロシア軍が国後、択捉両島で軍事演習し、日本政府が厳重抗議したが、ジャブを出して相手の出方をうかがう作戦。ウクライナ、ガザ、イラクなど大半そうだ。地政学リスクが金儲けの材料に使われている。12日の値上がり率上位を見ると、■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)、■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■(****)が関係分。このほか、ロ軍演習に拘らず■■■■■(****)が堅調。7月31日の高値171円カイから見切り発車も考えられる。
 13日の日経平均52円高。大引け1万5213円。東証一部の出来高17億3700万株、売買代金1兆5400億円。9月限が20円安で寄り70円高の1万5220円引け。10年債利回り0.510%(+0.005%)。盆休みと受け止めれば納得できる。機が熟すのを待つ。ボストン・コンサルティング・グループによると、100万ドル(約1億円)以上金融資産を保有する日本の富裕層124万世帯。米国714万、中国238万世帯に次ぎ3位の模様。一方、1億ドル(約100億円)以上になるとランク外。トップ米国475万、2位英国104万、3位中国98万世帯という。日本の場合、これまで10年社会保障による所得再配分後ジニ係数(富の偏在)が減少。格差が縮まった。しかし、デフレ脱却後インフレになると拡大。株や不動産の値上がりが予想される。今のところ、アベノミクス次第だ。(了凡)